スマートフォン最大の欠点がバッテリー持ちの悪さで、ヘビーユーザーの中には1日に何回も充電したり、モバイルバッテリーを持ち歩いたりして弱点をカバーする人もいます。そんなバッテリーの悩みを解決するのが電子ペーパー(E-ink)ディスプレイを背面に搭載するロシアスマートフォンYotaPhone」で、最新版「YotaPhone 2」がいよいよアメリカに上陸するとあって大きな注目を集めています。

YotaPhone :: Main

http://yotaphone.com/gb-en/product/yotaphone2/

YotaPhone 2がどうすごいのかは以下のムービーを見れば一発で理解可能です。

yota indie gogo v5 - YouTube

どんなものでもワンサイド(一方向)だけでは楽しさは半減します。



片方のページだけに書かれた本は読みにくく……



片方の耳で聴くだけでは物足りません。



もちろん片目だけで見るのも同じ。



一方向の「想い」であれば楽しさは半減どころではないかも……



それはスマートフォンのコミュニケーションでも同じです。



スマートフォンディスプレイはたった一つ……



である必要はありません。



両者がそろうことでゲームは白熱するもの



本のページは両面に刷られるのが当然。



ならばスマートフォンも両側で楽しめるべき。



そうしてできたのが裏面にもディスプレイ備えるYotaPhone 2です。



YotaPhone 2を開発するYota Devicesのブラッド・マルティノフ氏。「私たちは毎日スマートフォンに触り、一日に何度も充電しますが、それはスマートフォンのバッテリーが丸1日もたないから。しかし、そんな悩みもYotaPhone 2ならば解消できます」



YotaPhone 2は背面にE-inkディスプレイを搭載。バッテリー残量が10%になった時でも……



E-inkのバックディスプレイのみをONにすればバッテリーは5倍長持ちします。これはE-inkが画像の保持に電力が不要なため。



E-inkディスプレイはバッテリーがもつだけではなく、太陽光の下でもはっきりくっきり画面を見ることができるという大きな利点もあります。



E-inkバックディスプレイに表示できる情報は、表面のメインディスプレイと同じ。



カレンダーを表示させておくこともできます。



さらにE-inkディスプレイはタッチ操作も可能。



地図アプリを使ったり……



電子書籍でページをめくったりできます。



YotaPhone 2は表面に5インチ(1920×1080)の有機ELディスプレイを搭載。



背面は4.7インチ(960×540)で16段階のグレースケール対応のE-inkディスプレイを搭載。なお、表裏のディスプレイはともにゴリラガラス3でカバーされており鉄壁のガードです。



すでにYotaPhone 2はロシアで発売済みで、リリースと同時に大反響を得て、アメリカをはじめとする世界中のメディアから「最も革新的なスマートフォン」という評価を得ています。



「そして、いよいよ北米でYotaPhone 2を販売するために、クラウドファンディングサイトIndiegogoで、発売に必要な認証を得るための資金を募ることにしました」



YotaPhone 2のスペックは以下の通りで、背面ディスプレイという大きな特長を除いても、スペックは高めです。

・CPU:Qualcomm Snapdragon 801(2.2GHz4コア)

・メモリ:2GB

・ストレージ:32GB

・リアカメラ:800万画素

・フロントカメラ:210万画素

・バッテリー容量:2500mAh

・フロントディスプレイ:5インチ(1920×1080)有機ELディスプレイ

・バックディスプレイ:4.7インチ(960×540)E-inkディスプレイ

・サイズ:縦144.9×横69.4×厚さ8.95mm

・重さ:145g

・OS:Android 4.4(Android 5.0へアップデート予定)

・その他:4G LTE(B2/3/4/5/7/12/20)・VOLTE対応、Bluetooth 4.0、Wi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)、ワイヤレス給電Qi、NFC対応

YotaPhone 2はIndiegogoで目標金額を5万ドル(約600万円)に設定して出資を募集したところ、わずか21時間で目標額の2倍の金額を集めるなど、爆発的な人気を博しており、プロジェクト終了までの残り59日でどれだけの金額を集めるのかが注目されています。

YotaPhone 2プロジェクトでは、550ドル(約6万7000円)の出資でYotaPhone 2を1台、1050ドル(約12万7000円)の出資でYotaPhone 2を2台ゲットでき、日本への発送も可能で、送料は45ドル〜50ドル(約5400円〜6000円)。2015年8月の出荷が予定されています。ただし、日本のLTEバンドには対応していない点には注意が必要です。

なお、YotaPhone 2プロジェクトへの出資期限は、2015年7月20日までとなっています。

YotaPhone 2 - Worlds First Dual-Screen Smartphone | Indiegogo

https://www.indiegogo.com/projects/yotaphone-2-world-s-first-dual-screen-smartphone#/story



・おまけ

日本でもロシア版のYotaPhone 2を手に入れた強者が現れており、詳細なレビューを公開しています。

ロシア企業の2画面Androidスマートフォン「YotaPhone 2」 開封の儀&ファーストインプレッション

http://juggly.cn/archives/139714.html