31日にシャープが発表した52型の液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」(撮影:佐谷恭)

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シャープ<6753>は31日、東京都千代田区のホテルニューオータニ東京で新製品発表会を開き、8月に稼動を開始した亀山第2工場(三重県亀山市)で生産した液晶パネルを搭載した液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」の新製品6機種を発表した。52型と46型を10月1日に、42型を11月10日に発売予定。スピーカーの位置によって、それぞれの形式は2タイプずつある。

 すべての機種に、ハイビジョン(HD)信号を間引かずに100%表示する「フルHDパネル」を搭載。同工場の最新技術を駆使しており、従来品と比べて暗室コントラストが67%アップの2000対1に、明室コントラストが20%アップの650対1に向上したため、「光輝く白」「引き締まった黒」の表現力が増し、メリハリのある映像が見られるようになった。また、動画応答速度が従来の6ミリ秒(1000分の6秒)から、4ミリ秒になり、スポーツ番組などでの動きの速いシーンや、ニューステロップなどが見やすくなったという。

 シャープは同製品の発表会を、日本・中国・ドイツ・米国で同日に開催。片山幹雄専務は「世界同時発表」「世界同時発売」を強調し「(世界での知名度が低く)国内にとどまっている会社というイメージを持たれているが、同時発表で“世界に進出していくんだ”というメッセージを発したい」と語り、同社のチャレンジする姿勢を見せた。

 価格はオープンだが、同社の想定価格は52型が約60万円、46型が約50万円、42型が約45万円。【了】

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