恋愛、脱退、DV騒動… スキャンダルの総合商社と化している少女時代

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少女からオンナへ…「少女時代」の終焉!?

 先般、愛人とのキス写真流出によって、オタキングこと「岡田斗司夫と9人の愛人」が発覚。周囲の反応は「ウヤラマケシカラン!」から「へぇ〜……(苦笑)」まで悲喜こもごもだったわけだが、スキャンダル、ことに恋愛関係が命取りなのはサブカル文化人でもアイドルでも、また日本でも韓国でも同じ模様。

 最近、日本のヒットチャートではすっかり影が薄くなってしまったK-POPアイドルたちだが、かつて日本でもTOP10の常連であり、ミリオンも達成した(注1)ガールズグループ、少女時代のスキャンダルが止まらない。

 メンバーが9人もいればそりゃあいろいろあるだろうが、スキャンダルの内容が恋愛、脱退、DVと盛りだくさんすぎて「もはやネタでは?」という感じさえある。

 日本では、少女時代とKARAはK-POPガールズグループとして同格扱いされることが多かったのだが、韓国ではKARAは“格下”であり、少女時代は本当に“トップアイドル”だった(人気も事務所のチカラも)。

 しかし、韓国でもそんな勢いは最早ない。2014年の少女時代スキャンダルカレンダーを振り返ってみると、1月にユナが俳優で人気歌手のイ・スンギとの熱愛を認め、4月にヒョヨンが自殺騒ぎの末に恋人を暴行して警察沙汰になり、同じく4月にティファニーが男性人気グループの2PMのニックンとの交際を認め、6月には同じ事務所の若手男性人気グループEXOのベクヒョンとテヨンの「社内恋愛」が発覚し、EXOファンの悲しみと怒りの血涙が降った(←大げさ)。

 そして9月、ジェシカの脱退が発表されるも、事務所と本人の言い分が食い違い、「(またもや)訴訟か!?」とザワついたものの、なんとなく尻すぼみに沈静化(忘れ去られた、とも言える)。ちなみに、その脱退の一因といわれているジェシカの立ち上げたファッションブランド「BLANC」は日本の某ブランドと酷似していることが問題になり、結局ブランド名は「BLANC&ECLARE」に変更されたという、さすがウリジナル精神溢れるお国柄っすね!……というトホホな顛末もあった。

所属事務所のトラブルはもはや“お家芸”

 少女時代の所属する事務所・SMエンターテインメントでは、古くは東方神起のメンバー分裂の際の訴訟(そして泥沼の様相を呈した末に敗訴)があり、ここ最近ではテヨンとの熱愛発覚で問題になったEXO(EXOはメンバーが12人の大所帯で、おもにK=韓国とM=中国の2グループに別れて活動している)の中でも一番人気ともいわれていたルハンの突然の脱退訴訟があった。

 このEXOは、かつて5人だったときの東方神起を彷彿とさせるダンス&歌唱力バツグンのグループ。日本でも、デビュー前のファンミーティング(2014年4月、さいたまスーパーアリーナでの1日2回公演)のチケットが即ソールドアウトになったほどの人気絶頂グループである。

「所属アイドルが事務所を訴える」というのは、ファン以外にも計り知れないダーティなイメージを与えていることは間違いない。それに追い打ちを掛けるように、いくらアイドルには旬があるといっても“落ち目”のガールズグループのメンバーが次々にスキャンダルを投下してくるとなると、いくら韓国最大手芸能事務所といえども傷は免れない。

 かつてはすぐに消えていたK-POPアイドルの寿命は、日本の市場開拓によって延びた。それにより人々が目にすることになる、「少女」ではなくなったアイドルの“その先”。それは、韓国アイドル界にとって、まだ誰も見たことのない荒野なのかもしれない。

注1:日本デビューの1st.アルバム『GIRLS' GENERATION』/2011年6月発売

(文/ヨコヤマユー子)