昨季までの結果を出せない日々が嘘のように、ACミラン本田圭佑は今季が開幕すると7試合で6得点とゴールを量産している。

すると23日、日本テレビ「スッキリ!!」では「本田躍進!昨季どん底から逆境克服の理由」と題し、現地記者&サッカー解説者&高校時代の恩師によるコメントを放送、それぞれが分析する本田が逆境に打ち勝った理由を語った。

●La Gazzetta dello Sport マルコ・パソット記者
「(昨季は)チームメイトは受け入れる態勢にあったけど、彼は練習でも家でも積極的に交流しなかったし、イタリア語も話せなかったので本田のことを誰も知らない。火星人のようだった。イタリア語を話せるようになり、チームメイトと交流するようになってから好転した」

●サッカー解説者 都並敏史氏
「本田は自分が強く意思表示して結果を出して周りに認めさせる手法をとってきたんですけど、昨年はそれが悪いほうにいっちゃった。ところが今年はそれを残しながら周りとコミュニケーションをとることで本当はこういう人間なんだよって見せている気がします。そうすると突っ張ったヤツっていうだけじゃなくて本当は非常に気持ちがいいし、味方のことも考えている人間なんだなっていうのが周りも分かってきた」

●星稜高校時代の恩師 河崎護監督
「高校1年生の時にアンダー16の代表として招集があったんですけど、そこではいいパフォーマンスが出せなくてその後招集されなかったんです。落ち込むのもほんの僅かだと思います。逆に自分の欠点が分かってよかったと彼は思うんです。

夏場になると早くバテてしまって後半いなくなるケースもよくありました。同じ寮に長距離の陸上部員が同級生にいて、箱根駅伝を走った選手なんですが、陸上部の彼と一緒に走っていたみたいです。

選手同士は(コミュニケーションが)取りやすいんですけど、彼の場合は監督にアポをとって監督室まで行きますから。監督もグラウンドで一緒にやってますからその時に10秒、15秒、20秒くらいの会話はしますけど、じっくり“僕はこういうふうに思ってます”っていうことを喋ることで伝わることもある」

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