アメリカの保険業界が設立した安全調査機関IIHS(道路安全保険協会)が中型乗用車・SUV向けに初めて前面衝突予防性能を評価する新試験プログラムを実施。その試験において、スバルのレガシィおよびアウトバックの「EyeSight」装着モデルが最高評価の「superior」となった上、唯一の6点を獲得したブランドになりました。



IIHSの試験といえば、スモールオーバーラップテストを独自に採用するなど車両をぶつけて安全性能を確認するというパッシブセーフティ寄りのイメージもありますが、新しい試験は、スバル「EyeSight」のような衝突被害軽減ブレーキ・前面衝突予防システムを装備(標準およびオプション)車種をターゲットにしたもので、プリクラッシュセーフティシステムの評価を行なうという新機軸です。


そして、自動ブレーキ機能の有無や同機能の検証試験により、衝突回避性能を「superior」、「advanced」、「basic」の三段階で評価するというものです。その検証試験では、自動車の後部を模したターゲットに向けて車両を走らせ(試験速度:12mph・ 約20km/h、25mph・約40km/h)、自動ブレーキによる減速性能を確認するというものです。


なお、IIHSの最高評価である「superior」の認定を受けるには、自動ブレーキ試験で4〜5ポイントを獲得し、前面衝突警報付車両への1ポイントの加算を含め、総合5ポイント以上(最高6ポイント)の獲得が必要ということです。


なお、最高評価「superior」の認定を受けたのは、スバル・レガシィとアウトバック(いずれも6点)のほか、キャデラックATSとSRX(いずれも5点)、メルセデス・ベンツCクラス(5点)、ボルボS60とXC60(いずれも5点)となっています。


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(山本晋也)