「以前の我々はマルコ・ファン・バステン、ルート・フリット、フランク・ライカールトをチームに置くことができた。それぞれバロンドール争いで1位、2位、3位だった選手たちだ。今は変わった。だがサッカーは、この危機的状況においてイタリアが失うことの最も少なかった分野の一つだ」

ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役が6日、このように語った。同代表取締役は補強関連についても言及している。

「(アデム・)リャイッチ? 目標の一人となるかもしれない。だが、今は別のクラブと契約している選手だ。そっとしておこう。ミランには5人のストライカーがいる。前線はカバーできているんだ。我々はユヴェントスじゃないんだから」

「ミランは決して3位より下にならない。それは、(過去5年間)常に3位以内だったという事実が示している。うまくいかなかったときでも、我々は3位だったんだ。インテルやユヴェントスのように、ほかのチームは、うまくいかないと3位以内に入れなかった」

「(マリオ・)バロテッリの契約に解除金を設定することを考えたことはない。契約解除条項は、選手たちが移籍を望んだときにそれを許すものだ。それがなければ残留することになる。それに、そもそも、条項を織り込むようには誰も求めていない」

「私はバロテッリのことを特別なフェノーメノ(怪物)と考えている。最高級のスターだよ。インテルやマンチェスター・シティでは控えだったけどね。ミランに来たとき、私は彼にスターであり続けろと言ったんだ。ただし、レギュラーとして、ね。彼のことは素晴らしい取引だったと思っている。13試合で12ゴールだ。そして我々は、楽な形での分割払いで済んでいる」

「ロビーニョ? 彼はサントスに戻りたがっている。かなえてあげられるか、見てみよう。サントスとは近付いているしね。(シルヴィオ・)ベルルスコーニ名誉会長が力を入れていないという噂? 定期的にその話を聞くけど、ミランを離れる可能性を示唆したことはない」

ガッリアーニ代表取締役は、ミランのサポーターが自信を持っていいと強調している。

「我々は今のチームを喜ばなければいけない。昨季のリーグ戦では、20試合で勝ち点45を挙げた。この良いチームを誇りに思わなければいけないよ。新シーズンのスクデット争いでも、ユーヴェはポールポジションにいる。ミランが1列目か、せめて2列目にいることを願っているよ。セカンドストライカーの獲得交渉を始めるのは、ロビーニョ(放出)のサインがかわされてからだ。1人が去れば、1人獲得する」