2年7カ月余りもの長期休養状態が続いている中森明菜(47)。今年に入って報じられた近況は、“心身がボロボロで引退危機”といった、復帰困難を思わせる内容だった。だが、明菜のコンサートなどを長年手がけてきた、制作会社関係者はこう明かす。

「彼女は、体調がよいときには、AKB48や若手の歌手が活躍している姿をテレビで見ながら、『私もあのコたちに負けずに頑張らなきゃ』なんて、最近は前向きな発言をしていますよ」

 復帰に思いをはせているという明菜。そんな彼女の動静を本誌はキャッチしたーー。

 6月10日は、母・千恵子さんの18回目の命日。本誌記者は埼玉県朝霞市内のお寺を訪れた。ここの墓所に千恵子さんは眠っている。当日の午前9時過ぎ、本誌がその墓所を訪ねると、すでに千恵子さんの墓前には花束やお茶、お菓子が供えられていた。その傍らには、お線香と一緒に、真っ赤な口紅がついた吸いかけのタバコが。明菜は、本誌より一足早く墓参に訪れていたようだ。

 命日の2日後、東京都清瀬市に住む、明菜の父・明男さん(79)に話を聞いた。

「明菜はあれで家族思いなんです。2人の姉たちには『お母ちゃんの命日には、必ず行くから』と連絡があったそうです。体調を見て、母親のお墓参りをしに来てくれたんでしょうね、きっと……。僕も79歳。天国からお呼びがかかったら、そこでお母ちゃんに『明菜は今でも歌っているかい?』と聞かれるかもしれない。そのときに『ああ、ちゃんと頑張っているよ』と言ってあげられたら……。それが僕の夢でもあるんですよ」

 父親の、そしてファンの望みはかなうのか。明菜の知人の1人はこう話す。

「最近、彼女の自宅マンションには、通販で買った健康器具が日増しに増え、各種のトレーニングマシンが部屋を占領し、いまや足の踏み場もない状態だそうです。その器具を使っては必死に体を鍛えているのも、復帰に懸ける思いが強いからでしょう。今年に入って体調も回復の兆しが見えてきて、復帰に向けて頑張り始めているようです」

 最愛の母の墓前で“再始動”を報告した明菜。元気な姿をみんなが待っているーー。