愛のないセックスのほうが、セックスのない愛よりマシだ、よね、きっと

「愛のないセックスのほうが、セックスのない愛よりマシだ」という名言がある。この「セックス」を「仕事」と置き換えてみたらどうだろう。「愛のない仕事のほうが、仕事のない愛よりマシだ」となる。


まだ不況続きで、会社員の月給やボーナスが減ったり、不本意な異動が増えたりしているという。どうも、会社員にとって、環境とは与えられるものであり、愚痴の対象でしかないようだ。たしかに、周りを見渡せば、売上減と利益減を不況と金融危機のせいにするだけで、自らは無策な営業マンたちがたくさんいる。


バイヤーだって同じことだ。不況になって住宅ローンの支払いが滞りそうだとか、娯楽費を削減せざるをえないとか。仕事上で、お金の支払いのプロフェッショナルだったはずの職業人たちが、私生活のことになると陥穽に落ちている。


だから、そのなかで、どのように工夫しているのか教えてほしい。環境とは、本来は創りあげるものであるはずが、どうも所与のものになっているらしい。ただ、このまま論を続けることは私の趣味ではない。もちろん、汲々としているバイヤーたちもいるだろうが、努力してもどうにもならない状況もあるのだろう。


そこで、冒頭のフレーズに戻る。


「愛のない仕事のほうが、仕事のない愛よりマシだ」


多くの人のモチベーションが下がっている時代だという。これまで、愛をもち続けていた対象(=仕事)も、年収減というリアルの前には、そのような建前など吹っ飛んでしまったのだろう。


しかし、である。


それほどまでに、仕事に愛やモチベーションなどは必要だろうか、と思うのだ。このことを私は繰り返し言ってきた。モチベーションや愛などなくても、淡々と粛々と物事をこなすことこそ、ほんとうのプロに第一に求められるものではないか。


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