バルセロナがジョゼ・モウリーニョ監督に好感を抱いていないことは分かっていた。レアルと契約したときに、バルセロナの世界とは衝突することになったのだ。

だが、チェルシーへ戻るためにレアルを離れるやいなや、バルセロナの象徴的選手たちがモウリーニョ監督を批判するとは予想していなかったのではないだろうか。まずはMFシャビ、そしてMFアンドレス・イニエスタと、以前は誰もが黙っていたのだが…。

イニエスタはスペイン『パイース』で、「モウリーニョはスペインサッカーに損害を与えた。彼の不在を恋しく思うことはないだろう。この人物については話したくない」とコメント。MFシャビは次のように述べている。

「ビッグクラブがモウリーニョのレアルのようにプレーしてはいけない。常にモウリーニョを攻撃しているとは思われたくないね。それが意図ではないからだ。でも、彼がピッチで見せるサッカーを僕が好きじゃないのは明らかだよ」

「銀河系レアルが良いプレーをしていたときの方が、腹が立った。彼らにはアイディアとコンセプトがあったからだ。(ジネディーヌ・)ジダンやロベルト・カルロス…彼らは素晴らしかった。あらゆる点でプレーを支配していた。事実の前には屈しなければいけない。そして、彼らの方が優れていたことを認めなければいけない」

「『キンタ・デル・ブイトレ』(1980年代)のレアルもそうだ。彼らもすごいチームだった。明確なプレー哲学があった。だが、モウリーニョのレアルには今後に向けて残すものがまったくなかった。僕らは勝って、負けて、引き分けたけど、常に同じプレー哲学を貫いている」