22日のコッパ・イタリア準決勝ファーストレグでラツィオと対戦するユヴェントス。アントニオ・コンテ監督は緊急事態からターンオーバーを強いられる。FWセバスティアン・ジョヴィンコとFWミルコ・ヴチニッチは100％の状態ではなく、おそらくは温存されるだろう。FWファビオ・クアリアレッラは出場停止。起用できるストライカーは、FWアレッサンドロ・マトリだけだ。

コンテ監督はシステム変更（１トップ）を考えている。こういったときには、全員がより多くを出さなければいけないと分かっているのだ。同監督は「我々の目標は一つ。勝つことだ。選手たちは何をするべきか分かっている」と話した。

「（アンドレア・）ピルロは起用できない。（クラウディオ・）マルキージオはいるだろう。ジョヴィンコはほぼ確実にいない。ウディネーゼ戦での軽い筋肉疲労のためだ。ヴチニッチのことはよくチェックしなければいけない。また90分間プレーできるのか、ほかの案を考えた方がよいのか、ね」

「緊急事態をカバーするために、我々は大きなことをしなければいけない。（ポール・）ポグバの位置を上げる？　それは理想的ではないだろう。せいぜい、ほかの選手をマトリと並べるだけだ。マトリは確実に出場する。１トップの可能性も排除はしない。この数週間はうまくヴチニッチの管理ができた。今は良い調整だし、無理をさせたくない。彼と話してみるが、最後に決めるのは私だ。できるだけ間違えたくないと思っている」

「マトリはスペースを必要とする選手だ。カウンターがとてもうまい。スペースが閉ざされていると少し苦しむね。だが、私にとっては常に保証となる選手だ。彼にはまだ改善の余地があるし、すごく謙虚なんだよ。改善への意欲は私に似ている」

「（フェデリコ・）ペルーゾ？　サンプドリア戦は良かったと思う。（マウロ・）イカルディのゴールシーンでは、もっとうまくやれたかもしれないが、それは彼だけのことじゃない。パルマ戦での（ニコラ・）サンソーネのゴールが（マルティン・）カセレスのせいじゃないのも同じだ。ペルーゾは出場する。守備なのか中盤なのかはまだ決めなければいけない。ラツィオとナポリが前節引き分けて満足？　最も良かったのは、我々が勝ったことだ」

「我々はサンプ戦とパルマ戦で勝ち点を落とした。相手が優れていたからというより、自分たちに足りないところがあったからだ。相手に上回られるよりはいいね。実際、この２試合で心配はしなかった。難しい時期にあると言われているが、我々はリーグ最多得点、最少失点で、コッパ・イタリアでは準決勝に進出し、チャンピオンズリーグではグループを首位通過しているんだ。去年も１月にペースダウンがあった。この類似点が、今年もまたスクデット獲得につながることを願っている」

「メルカート？　今はコッパのことだけを考えている。ほかのことは考えていない。目標に集中している。メルカートは長いし、エネルギーを消耗することが多い。うまく直近の目標に集中する必要があるんだ」

「強いラツィオ、まとまり、秩序だったラツィオが来ると思っている。スペースを閉ざしてカウンターを仕掛けてくるだろう。フィジカルなチームで、経験ある重要な選手たちがいる。エルナネス、（ミロスラフ・）クローゼ、（セルジョ・）フロッカリ、（クリスティアン・）レデスマ、（セナド・）ルリッチなどね。最後までリーグ戦で争ってくるだろう」

「ラツィオから取り除きたい選手はいない。ベストメンバーで対戦するのが正しいことだ。（ウラジミール・）ペトコビッチ監督のことは知らなかったが、国外で多くの経験を積んだ人だね。私も現役時代にそうしたかった。ペトコビッチ監督には賛辞を送らなければいけない。リーグ戦での我々との対戦で引き分けたとき、ラツィオはその力のすべてを見せてきた」