4時間の飛行機移動に3時間の時差、アゼルバイジャンに丸2日。4日のヨーロッパリーグ(EL)でネフツチと敵地で対戦するインテルは、ダービーのことを忘れたふりをしつつ、ネフツチ戦への準備を進めているところだ。

遠征に使われる飛行機は、いつもより大きいものだ。帰りに選手たちが飛行機の中で眠れるようにするためである。その飛行機に乗るのは、アンドレア・ストラマッチョーニ監督とスタッフ、トップチームの選手たち、そして一部のプリマヴェーラの選手だ。主力の何人かは温存されるからである。

特にコンディションをチェックする必要があるのは、MFエステバン・カンビアッソとDF長友佑都。アルゼンチン代表での負傷からチームに戻ったばかりのFWロドリゴ・パラシオの欠場は確実だ。FWディエゴ・ミリートもほぼ確実だろう。だが、休養を与えられるのは、彼らだけではないかもしれない。また、MFヴェスレイ・スナイデルとDFクリスティアン・キヴは負傷でおらず、MFリカルド・アルバレスは登録リストに含まれていない。

ただ、ストラマッチョーニ監督は過剰なターンオーバーをするつもりではない。グループリーグ第2節で勝てば、突破へのポールポジションに立てるからだ。攻撃陣ではMFフィリペ・コウチーニョとFWマルコ・リヴァヤにチャンスが与えられるだろう。復帰して出場時間を必要としているMFジョエル・オビとMFガビ・ムディンガイにも機会があるかもしれない。

危険は、ELを軽く考え、ミランとのダービーを考えすぎることだ。だが、キャプテンのMFハビエル・サネッティは『スカイ・スポーツ』で、「重要な2試合だ。ELの試合も重要だよ。僕らはグループ首位通過を望んでいるからだ。それからミランとのビッグマッチに向けての準備を考えよう」と語った。

サネッティは「ダービーはいつだってダービーだ。ビッグマッチで、どちらが有利ということはない。うまく試合に臨めることを願おう。勝つことができれば、強いシグナルとなる。より自信を与えてくれるだろう」と続けた。

ミランから移籍し、素晴らしい序盤戦を送っているFWアントニオ・カッサーノについて、サネッティは「彼はとても素晴らしいカンピオーネであり、それは分かっていたことだ。ここでは家族といるみたいなんだよ」と話している。