韓国芸能界で公然とささやかれる「性上納」。ところが、体の要求どころか強引にレイプに及ぶという、とんでもない事件が発覚した。所属タレントを毒牙にかけたこの事務所社長は、5人組K‐POPユニット、KARAと深いつながりのある人物だったのだ。
 ソウル江南警察署の調べによれば、これまでに確認されただけで、「犠牲者」の女性は歌手志望者や新人タレントなど、計11人に及ぶ。うち2人は、なんと未成年。強姦容疑で逮捕されたチャン・ソグ容疑者(51)は、韓国の大手芸能プロ社長という立場にあった。現地紙記者が説明する。

「従業員の退社後、社長は練習生やタレントを地下レッスン室に呼び、夜遅くまで『指導』と称する行為をしていた。催淫剤を混ぜたビールを飲ませ、コトに及んでいたのです」

 常習的な暴行は約4年間にわたって繰り返され、一部は録画もされたという。

 その地位を利用して少女らの夢を踏みにじったこの鬼畜社長、実は「尻振りダンス」でブレイクしたKARAとの「ただならぬ関係」が指摘されているのだ。

 昨年初めに勃発した、KARAのメンバー3人による脱退、分裂騒動を覚えているだろうか。「望ましくない仕事」をさせられているなどとして、所属事務所に専属契約の無効を求める訴訟を起こした一件である。スポーツ紙デスクが言う。

「ハードなスケジュールを組まれたうえ、それに見合ったギャラが支払われていない、という主張です」

 ちなみにメンバーは「性上納」については否定コメントを出している。

 さて、そこで黒幕、仕掛け人として暗躍したのが、逮捕されたチャン容疑者だったという。

「メンバーの親までがマスコミに不満を訴えましたが、チャン容疑者が彼らを操ったとされています。脱退をチラつかせてのギャラつり上げ工作です。『事務所がそれに乗らず、交渉が物別れに終わったら、俺が受け入れ先になってやる』と」(前出・現地紙記者)

 結局、元のサヤに納まったわけだが、韓流ドラマや韓国芸能界に詳しいライター・児玉愛子氏によれば、

「日本では少女時代より(KARA人気は)上ですが、韓国では事情が違う。少女時代は日本でブレイクしたことで、韓国でも再評価されています。しかし、KARAは昨年の分裂脱退騒動後、韓国での人気もイメージも急降下。少女時代に大きく水をあけられているのが現状です」

 そこへ追い打ちをかけるレイプ事件。ネット上では、韓国でのコンサートの、あまりの不入りが話題になるほどだ。

「客席は半分ほどしか埋まりません。途中で帰ろうとする客にメンバーが『帰らないで!』と呼びかけたほど」(前出・現地紙記者)

 前出・デスクが苦笑する。

「第二のKARA、少女時代を狙って、どんどん韓国のグループが日本に送り込まれています。『今がチャンス。日本に行けば売れる』と。しかし、今回のような事件が起きると、窓口となって協力している日本のプロダクション側が『韓国は信用できない』と、受け入れに難色を示す。せっかくKARAが作ったKPOPブームに水を差し、ひいてはKARA自身にもダメージを及ぼします。評判が下がることはあっても上がることはありません」

 ただでさえ日本での人気が頼み。KARAが今、正念場を迎えている。