昨日、ガンバが公式戦5連敗した事を磐田・前田のジンクスと共に書きましたが、ガンバフロントの決断は早くて、監督解任に踏み切りました。

ガンバ大阪 コーチングスタッフの解任ならびに新コーチングスタッフ体制の発表 ならびに強化本部長の辞任について(ガンバオフィシャル)

金森・ガンバ社長は前日まで解任を否定していたんですが、翌日には一転してセホーン監督と二人のコーチの解任、山本強化部長の辞任、松波コーチの監督昇格が発表されました。

成績が低迷しつつも10月まで引っ張った去年の浦和とは違って動きが早いですね。あまりに早過ぎてzakzakが対応できなかったくらいです。でも、これが吉と出るか凶と出るかはわかりません。
新監督の松波さんは、言わずと知れた「ミスターガンバ」と言われた人ですが、指導者としては未知数ですね。監督としての指導歴は、2008年に1年だけガンバユースの指揮をとった事があるようですが、この時のガンバユースは、プリンスリーグ関西1部で2位、Jユースカップで優勝という成績を残しています。トップチームには、2010年からコーチとして指導に関わっています。

全く想像でしかありませんが、ガンバにとって、ガンバサポーターにとっての松波さんの存在は、浦和にとって、浦和サポーターにとっての福田正博さんに存在に近いものがあるんじゃないでしょうか?

浦和サポーターには、将来、福田さんの監督就任を願っている人が多くいます。でも、福田さんにブーイングしたくないし、成績不信で解任なんて姿を見たくない。だから、福田さんが浦和の監督になる時は、福田さん自身が指導者としての経験を積んで、かつ、浦和のクラブとしてのバックアップ体制が整った時でないと監督に就任して欲しくないという気持ちがあります。

この感情と同じような思いがガンバサポーターにもあるんじゃないかと想像しますが、どうでしょう?
そうだとしたら、このタイミングでの松波さんの監督就任は微妙ですね。前日まで予定されていなかった監督就任ですから、松波さん本人にもクラブとしても準備が出来ているはずがありません。本当にこのタイミングで松波さんで良かったんでしょうか?うまくいかなかった場合に、ミスターガンバを切る事ができるんでしょうか?もちろん、いきなりコーチから監督に就任して成功した事例がないわけではないので、この交代劇がうまくいく可能性はあります。ただ、ちょっとリスクが大きい気がしますね。

長期政権だった西野さんとの契約を更新せず、何人かの中心選手を移籍させ、実績のなくて資格もない呂比須氏を招聘しようとしてセホーン氏を監督に据えて臨んだ2012シーズンのガンバ。何を変えようとしたのか、ガンバをどうしようとしたのか外野からはよくわかりませんが、ガンバはこの失敗から立ち直れるのか、この監督交代劇が今年のJリーグにどのような影響を及ぼすのか、注目です。