日本人にとってはショッキングな話だが、ミネソタ・ツインズ=MINとしては、予定通りの判断ではなかったか。

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遊撃で6試合、二塁で4試合、無難にこなしはしたが、課題は昨年から引き続き打撃だった。MINは、昨年マウアー、モルノーという中心打者が働けず、弱体打線で最下位に沈んでいる。今季はカダイヤ、クーベル、ヤングという二桁本塁打を打った打者が移籍しているなかで、打てる野手を確保するのが急務だった。
MINの遊撃手、二塁手のオープン戦成績。

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ロサンゼルス・ドジャースから来たジェイミー・キャロルはすでに実績のある名選手であり、競争には加わっていないが、招待選手も含めた残りの選手が開幕ロースターを争っていた。

招待選手が必至で生き残りをかける中で、去年に引き続いて西岡は冴えなかった。ことに左足小指のねん挫から復帰した14日以降の3試合で7打数1安打と精彩を欠いたことが決め手になったのではないか。盗塁も企図せず。積極性は見られなかった。
メジャー契約選手だから、一応やらせては見るが、だめならすぐに判断する。MINの西岡への評価の低さが見て取れる。

西岡はアメリカではスター選手でもなんでもない。レギュラーでさえないのだ。スプリングトレーニングの最初から、必死のパッチで頑張らなければならなかった。その必死さが見えなかったということだ。
ベテランのキャロルは休ませながら使うはずだ。AAAで実績を上げればチャンスはまだある。契約上、MLBに昇格しやすい40人枠にいるのだから、とにかくチームメイトを蹴落として、のし上がってほしい。