メジャー初の実戦に臨むダルビッシュ (C) Darryl Webb / Reuters

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今季よりテキサス・レンジャーズ所属となったダルビッシュ有が、7日(日本時間8日)のアリゾナ州ピオリアで行われたサンディエゴ・パドレス戦で実戦登板、オープン戦ながら対外試合デビューを飾った。

定刻通り8日5:05(日本時間)に始まったこの試合、先発でマウンドへ上がったダルビッシュは、予定されていた35球を1球上回る36球を投げた。1回と2回にそれぞれ1安打ずつを喫したものの、要所でスライダーが決まり打者8人を相手に無失点で切り抜けた。

ダルビッシュ降板後、レンジャースは4回にトレアルバのタイムリーなどで4点をあげた。

<スターティングメンバー>
■テキサス・レンジャース
1番:イアン・キンズラー(2B)
2番:デビッド・マーフィー(RF)
3番:ジョシュ・ハミルトン(LF)
4番:エンジェル・ベルトレー(3B)
5番:マイケル・ヤング(1B)
6番:マイク・ナポリ(DH)
7番:ヨービット・トレアルバ(C)
8番:アルベルト・ゴンザレス(SS)
9番:クレイグ・ジェントリー(CF)
ピッチャー:ダルビッシュ有

■サンディエゴ・パドレス
1番:キャメロン・メイビン(CF)
2番:オーランド・ハドソン(2B)
3番:ヘスス・グズマン(1B)
4番:カルロス・クエンティン(LF)
5番:ウィル・ベナブル(RF)
6番:マーク・コッツェイ(DH)
7番:ジェームス・ダーネル(3B)
8番:ジョン・ベーカー(C)
9番:エバース・カブレラ(SS)
ピッチャー:ジェフリー・スパン


【1回裏=パドレス】
ダルビッシュ、メジャー初のマウンドへ

1番:メイビン
1球目:高めストレート ストライク 148km/h 0-1
2球目:外角低めスライダー ボール 1-1
3球目:ストレート 空振りストライク 149km/h 1-1 
4球目:ストレート ファウル 151km/h 1-2
5球目:スプリット ボール 135km/h 2-2
6球目:横方向のスライダー 見逃し三振 

2番:ハドソン
7球目:ストレート 空振りストライク 0-1
8球目:アウトコースのツーシーム ボール 1-1
9球目:インコースのストレート ファウル 1-2 
10球目:外角低めのストレート ファウル 1-2
11球目:ストレート 149km/h 一ニ塁間を破りライト前へツーベースヒット

3番:グズマン
12球目:外角スライダー 135km/h 空振りストライク 0-1
13球目:ストレート 151km/h 見逃しストライク 0-2
14球目:スライダー 131km/h あわせただけのバッティングでセンターフライ

4番:クエンティン
15球目:ストレート 空振りストライク 0-1
16球目:高めストレート ボール 1-1
17球目:スライダー ハーフスイングの空振り 1-2
18球目:ストレート 151km/h ボール 2-2
19球目:縦方向のスライダー 空振り三振 
ランナーは二塁残塁

・立ち上がりから高めに浮いたボール球が目立ったものの、要所でスライダーが冴え2三振を奪う上々の立ち上がり。


【2回裏=パドレス】
5番:ベナブル
20球目:カーブ 107km/h 空振りストライク 0-1
21球目:抜け気味のカットボール 135km/h ボール 1-1 
22球目:低めカットボール 空振りストライク 1-2
23球目:ワンバウンドになるフォーク ボール 2-2 
24球目:外角ストレート 144km/h センターオーバーのフェンス直撃ツーベース

6番:コッツェイ
25球目:外角ストレート 見逃しストライク 0-1
26球目:内角ストレートを引っ張りファーストゴロ
二塁ランナーは三塁へ進む

7番:ダーネル
27球目:外角低めストレート 148km/h ボール 1-0
28球目:スライダー 131km/h 見逃し ストライク 1-1
29球目:内角ストレート 151km/h 一塁線へファール 1-2
30球目:外角低めスライダー 127km/h ボール 2-2
31球目:ストレート 151km/h 高いバウンドのピッチャーゴロ
三本間に挟まれた三塁ランナーはホーム封殺

8番:ベイカー
32球目:外角高めストレート 見逃しストライク 0-1
33球目:真ん中スライダー 146km/h ファール 0-2 
34球目:低めカーブ 128km/h ファール 0-2
35球目:低めストレート 148km/h ボール 1-2
36球目:スライダー 141km/h 空振り三振

・先頭のベナブルには外角のストレートをジャストミートされピンチを迎えるが、その後スライダー中心のピッチングでうまく切り抜ける。8番ベーカーを迎えたところでこの日目安とされた35球を超え、最終的にそれを1球上回る36球でこの日の登板を終えた。

■ダルビッシュ初登板成績
イニング:2 投球数:36 打者:8 安打:2 三振:3 与四死:0

■試合後のインタビュー
――初めてメジャーのマウンドに上がった感想は?
前回の登板は紅白戦だったのであまり気持ちが入らなかったが、今回は敵チームとの対戦ということもあり、しっかり気持ちを入れて投げられた。

――実際にメジャーリーガーと対戦しての感想は?
まだスプリングキャンプなのでなんとも言えませんが、(バッターは)パワーはあるなと思った。

――今日のピッチングを振り返って
この時期にしては、スライダーはしっかり投げられたと思う。

――今日の総合的な感想と今後の課題は?
1試合をしっかり投げられたというところが大きい。これからも開幕に向け、段階を積み重ねていきたい。

■登板後のダルビッシュ本人のtwitter
日本時間:6:30
パドレス戦に先発し2回2安打無失点でした。 この時期にしてはかなり良かったんじゃないでしょうか(^^) ここからランニングでもスプリント等を入れていけば良くなりそうです!朝早くから起きて見てくださった皆さん、ありがとうございます。

日本時間:6:40
まだ一ヶ月前なので… 同等の球威を求めるのは酷かと。 RT @tomoya925: @faridyu 球威はまだまだですか?シーズン中と比べると…


■試合の見所&Baseball Journalオピニオン
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