この題名で記事を書くのは3回目になるだろうか・・・


ではクイズの正解を。


「ダルビッシュから本塁打を打ったことがある」


もう少し正確に言えば、問題に登場した選手たちは、全て交流戦で打った選手たちである。記事にも書いたように、リーグ戦、交流戦を通じてプロでの初被弾は新井(当時広島)だった。


今季からメジャーリーガーになったダルビッシュだが、NPB通算7年で44人の選手に58本の本塁打を打たれている。たったの58本である。7年で58本だから1年間8本強しか打たれていないことになる。
※ポストシーズンは除く


逆を言えば、ダルビッシュから一発を打った価値は非常に大きいということになる。ちなみにダルビッシュから複数本の本塁打を記録したのは12人いるが、現在もNPBに籍を置くのは以下の6人しかいない。


中村剛也
小久保裕紀
松中信彦
里崎智也
細川亨
アレックス・ラミレス


このうち3本打っているのが唯一中村のみ。現役以外でもイ・スンヨプしかいない。記事に書いたようにラミレスは2本ともに交流戦での記録だからこれも凄い。残りの6人は元横浜、ロッテの橋本将以外は皆外国人である。


タイガース関連で書くとすれば、金本は唯一甲子園で打っている。もしかするとダルビッシュから甲子園で本塁打したただ一人の選手になる可能性もある。更にオールスターでも記録している。それと意外なことに、オリックス時代に平野も一発打っている。東京でのドームランだったようだが・・・


ダルビッシュの昨年の被弾はたったの5本。1試合に何本の本塁打を打たれるかという被本塁打率は脅威の0.41。5試合に1本という計算になる。通算で0.41だ。昨年に限れば0.12というとんでもない数字になる。

本塁打=致命的になるクローザーで生きている藤川球児でさえ、通算被本塁打率は0.54だから、いかにダルビッシュが凄いかということ。田中マー君も球児と同じ0.54、テキサスで同僚になる上原は1.0を超えている。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/01/22/kiji/K20120122002481470.html


日本人メジャーリーガーとして活躍が期待されるダルビッシュだが、心配な点もある。レンジャースの本拠地は、夏は気温が40度にも達するアーリントン。しかもメジャーで被本塁打率がワースト1位という球場をホームとして投げなければならない。日本で被弾した58本のうち4割強の24本をパワーのある外国人に打たれている。


だがしかし進化し続けるダルビッシュだ。そんな心配もしっかり対策を考えているだろう。もはや日本では相手にならないという状況下で渡米したダルビッシュ、日本人選手の評価が下がる中、最後の砦と言ってもいい選手である。注目のシーズンは間もなく始まる。


ダルビッシュは東北高校出身だが、育ったのは大阪。それも私と同じ私鉄沿線の人間だった。


メジャーリーガーたちを相手に日本野球の凄さを見せ付けて欲しいものだ。