4月15日、ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズ対阪神タイガースの一戦では、1998年7月10日から14年間続いた阪神・金本知憲の連続出場記録がプロ野球歴代2位となる1766試合でストップした。

この日、金本は8回2アウト1塁の場面で代打に起用されるも、俊介が盗塁に失敗してイニングが終了。金本の打席が終了せず、この裏の回でも守備につかなかったため同記録は途切れた。

2日後の17日、自身のブログで「いやあ、正直あの瞬間はびっくりしました(中略)何がびっくりって、2アウトから代打に行った時は盗塁はほぼ御法度というセオリーがあるからです」と俊介の走塁に疑問の声を挙げた金本だったが、記録が途切れたことについては、「去年も、僕がお断りしてるなか、偉大な記録だからと監督やコーチがかなり無理をしてくれて記録を伸ばしてくれてありがたさより申し訳なさの方が大きかったんです」と明かす。

また、2010年4月には、1492試合続いた連続フルイニング出場記録もストップしている金本。その老いとともに満足いかないプレーは増え、記録の更新か、チームの勝利が優先か、ファンの間でも議論が続く状態だった。

連続出場記録ストップには、野球メディア「野球の記録で話したい」広尾晃氏も「金本の連続試合出場ストップは喜ばしい」と題したコラムの中で
昨年の金本は全試合に出場しながら規定打席に50も足りなかったのである。これは75年に及ぶNPBの歴史でも初めての事。MLBでも恐らくない珍記録だ。昨年の時点ですでに、記録としての価値は大きく減じられていたと言って良い。

そもそも衣笠の記録とは今季初めの時点で400試合以上の開きがある。これを本気で狙うとすれば、金本は47歳までこんな形で無理をしなければならないことになる。土台不可能である。いつ誰が引導を渡すのかが焦点になっていた。球団あるいは真弓監督がその断を下すべきだったが、結局本人が幕引きをしたのだ。
と綴っている。

■ニュースで振り返る「金本知憲の連続出場記録ストップ」

【10振り返り】アニキ、無念のフルイニングストップ【3月・4月】 - 2010年12月26日

金本の連続試合出場ストップは喜ばしい|野球史 - 2011年04月17日

記録途切れた阪神の金本知憲選手が心境告白「正直あの瞬間はびっくり」。 - 2011年04月18日