記録途切れた阪神の金本知憲選手が心境告白「正直あの瞬間はびっくり」。

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1998年7月10日から14年間にわたり続けてきた連続試合出場記録が、プロ野球歴代2位の1,766でストップした阪神の金本知憲外野手が公式ブログで胸中を告白している。   

記録がストップしたのは4月15日の中日戦の8回2死、一塁走者・俊介外野手のシーンだ。スタメンを外れた金本選手がこの試合初めて代打で打席に立った際に、俊介選手が二塁への盗塁を試みたものの失敗。金本選手の打席は完了とならず、また、裏の守備にも就かなかったために、偉大な記録はあっけない形で幕切れを迎えることとなった。

このシーンを振り返った17日付けのエントリー「連続試合ストップ」では、「一応、ケジメとして連続試合ストップの感想を!」とした上で、「いやあ、正直あの瞬間はびっくりしました」と胸中を告白。それは「何がびっくりって、2アウトから代打に行った時は盗塁はほぼ御法度というセオリーがあるからです」と、記録云々以前に、俊介選手がスタートを切ったこと自体に驚いたそうだ。

記録が途切れたことは後から知ったそうで、金本選手自身は「本当にこれで良かったですね! 早いうちに途切れて」と、意外とあっけらかんとした様子。それは「去年も、僕がお断りしてるなか、偉大な記録だからと監督やコーチがかなり無理をしてくれて記録を伸ばしてくれてありがたさより申し訳なさの方が大きかったんです」と、けがなどで万全ではない中でも、周囲の協力で記録を更新し続けてきた状況に葛藤があったためだという。

そして金本選手のもとへ謝罪に来た俊介選手は「涙目でしたね」とのこと。ただ、記録の話よりも「代打2アウトのときは盗塁や牽制アウトだけはだめだから、そこだけはいい経験として勉強しなさいと言いました!」と、先輩としてプレーに対するダメ出しはきっちりしたそうだ。

また、「彼は天然系ですから大丈夫でしょう」とも。俊介選手はプロ2年目で開幕スタメンの座を掴んだ阪神の有望な若手。アニキの優しい心遣いで“お許し”が出ている以上、この一件を引きずることなく、今シーズンの飛躍に期待したいところだ。