「イチローとプレーしたい」ムネリンのあまりに純粋な「メジャー志望動機」
海外FA権を取得したソフトバンクの川崎宗則がメジャー挑戦を表明しました。
特筆すべきは、自ら「イチローマニア」と名乗るムネリンらしく「イチローと同じ球団明けを希望」とマリナーズを事実上逆指名、意中のマリナーズなら「マイナー契約でも構わない」とまで述べていることです。
この純粋さは何でしょう!
ON世代ド真ん中の私も数十年前の少年時代に「大きくなったら王センシュと一緒にプレーしたい」と憧れたものですが、まるでそんな少年の夢そのままです。
そのためには、今季推定年俸2億4000万円の高給取りでありながら、「マイナー契約でも」とまでその強い思いの丈を述べているのですから、とかくカネまみれのメジャーリーガーの強欲ぶりを見慣れてしまった私には大変新鮮な驚きです。
カネよりも夢の実現のためにプレーしているNPBの選手が(おそらくムネリン以外にも)多くいるだろうことを同じ日本人として誇りに思いたいと思います。
しかし、しかしです。
「純粋さ」は経験の少なさに起因する「無知」と表裏を成していることが少なくないことも事実です。
そして残念ながら、ムネリンの「純粋さ」も決して例外とは言い切れません。
「イチローと一緒にプレーしたい」と言っても、イチローのマリナーズとの契約は来季限りで、38歳という年齢からしてもマリナーズが2013年以降の契約延長に応じない可能性は小さくありません。
また、ムネリン自身もトレードが頻繁なメジャーでは、契約途中で放出されることも十分ありえます。
さらに言えば「マイナー契約でもOK」と言っても、2010年にあれほど素晴らしい成績を残した西岡剛が今季はツインズで見るも無残な成績に終わっていることから、今季のOPSが.637でしか無いムネリンにレギュラーの座を用意して迎え入れる球団がそもそもあるかどうかも大いに疑問です。
そうなるとマイナー契約くらいしかオファーが無いかも知れません。
蛇足ながら「尊敬する人とプレーできるなら・・・」という純粋さが彼の地で理解されないことも大いに懸念されます。
「自ら舎弟(アチラ流に言えば“go-boy”)であることに甘んじ、自分の力を最も評価してくれる舞台でプレーする勇気に欠ける男」という目で見られないとも限りません。
Self confidenceがことのほか重視される文化ですから。
特筆すべきは、自ら「イチローマニア」と名乗るムネリンらしく「イチローと同じ球団明けを希望」とマリナーズを事実上逆指名、意中のマリナーズなら「マイナー契約でも構わない」とまで述べていることです。
この純粋さは何でしょう!
ON世代ド真ん中の私も数十年前の少年時代に「大きくなったら王センシュと一緒にプレーしたい」と憧れたものですが、まるでそんな少年の夢そのままです。
そのためには、今季推定年俸2億4000万円の高給取りでありながら、「マイナー契約でも」とまでその強い思いの丈を述べているのですから、とかくカネまみれのメジャーリーガーの強欲ぶりを見慣れてしまった私には大変新鮮な驚きです。
カネよりも夢の実現のためにプレーしているNPBの選手が(おそらくムネリン以外にも)多くいるだろうことを同じ日本人として誇りに思いたいと思います。
「純粋さ」は経験の少なさに起因する「無知」と表裏を成していることが少なくないことも事実です。
そして残念ながら、ムネリンの「純粋さ」も決して例外とは言い切れません。
「イチローと一緒にプレーしたい」と言っても、イチローのマリナーズとの契約は来季限りで、38歳という年齢からしてもマリナーズが2013年以降の契約延長に応じない可能性は小さくありません。
また、ムネリン自身もトレードが頻繁なメジャーでは、契約途中で放出されることも十分ありえます。
さらに言えば「マイナー契約でもOK」と言っても、2010年にあれほど素晴らしい成績を残した西岡剛が今季はツインズで見るも無残な成績に終わっていることから、今季のOPSが.637でしか無いムネリンにレギュラーの座を用意して迎え入れる球団がそもそもあるかどうかも大いに疑問です。
そうなるとマイナー契約くらいしかオファーが無いかも知れません。
蛇足ながら「尊敬する人とプレーできるなら・・・」という純粋さが彼の地で理解されないことも大いに懸念されます。
「自ら舎弟(アチラ流に言えば“go-boy”)であることに甘んじ、自分の力を最も評価してくれる舞台でプレーする勇気に欠ける男」という目で見られないとも限りません。
Self confidenceがことのほか重視される文化ですから。
豊浦彰太郎のMLBブログ Baseball Spoken Here!
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