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 バットマンやスパイダーマン、そして、日本のスーパー戦隊や仮面ライダーたち、彼らはいずれも特徴的なコスチュームを着用している。

 ヒーローが活躍している漫画やテレビ番組、映画などを見ている時は、そのコスチュームに関して、疑問を感じることはないだろう。しかし、現実世界だったらどうだろう。あんな奇抜なコスチュームを着ている人がいるだろうか。目立って仕方がないし、不審に思われてしまうだろう。では、なぜヒーローはコスチュームを着るのか?

 その理由としては、
1)正体を隠すため
2)防御や武器装備など戦闘力向上のため
3)敵や味方にヒーローの存在を認識させるため

 一般的にはこれらが挙げられる。大体のヒーローは、これらのどれかに当てはまる。一見すると正当な理由の様だが、よく考えると別にもっと地味なコスチュームでも良いのではとも思ってしまう。そんな中、10月14日公開となる『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』では、派手なコスチュームを着用する意外な理由と語っている。全てのヒーローの原点と言われるヒーローだけあって、その理由が非常に気になるところである。

「MOVIE ENTER × キャプテン・アメリカ」特集

 キャプテン・アメリカは、マ―ベルコミック伝説の初代ヒーロー。病弱ながら正義の心を持つ青年スティーブ・ロジャースが、極秘実験(=スーパーソルジャー計画)で驚異の身体能力を得て、様々な試練に立ち向かい、やがて本物のヒーローへと成長していくという物語。

 スーパーソルジャー計画は、そもそも「キャプテン・アメリカ」を生み出すための実験ではなかった。アメリカ軍が、完璧な超人兵士の「軍隊」をつくるために計画した実験であり、スティーブはあくまでテストケースの被験者に過ぎなかった。しかし、スティーブの実験後、実験の要となる博士がスパイに殺されてしまい、超人兵士の軍隊をつくる計画は断念せざるを得なくなってしまう。あくまで「超人兵士軍隊」をつくりたかった軍にとって、スティーブ一人では戦力と見なされず、彼は目的を失ってしまう。

 その彼に待ち受けていた任務は、星条旗の柄の派手なコスチュームを着た軍のマスコット“キャプテン・アメリカ”になることだった。合衆国政府はスティーブに戦わせずに、全国を歩かせながら、国民たちに愛国心を抱かせ、戦争の資金を募るための広告塔として活用した。

 つまり「キャプテン・アメリカ」という名前は後付けで、コスチュームも本人が自ら進んで着用したのではなく、マスコットとして強制的に着せられたのだ。正体を隠すためでも、身を守るためでもない。人々の目に付いて宣伝となるためにこんな派手なコスチュームを着たのである。ヒーローがコスチュームを着る原点がこんなところにあったとは意外なことである。

 キャプテン・アメリカとなったスティーブは、人気がエスカレートし、コミックを始め、舞台や映画まで作られるようになった。しかし、軍の人間たちにとってのキャプテン・アメリカの存在は、見世物であり、「生死をかけて国を守る仲間」とは程遠いものであった。彼は、軍のキャンプ施設を訪れて、一斉にブーイングを浴びせかけられてしまう。

 派手なコスチュームを着せられて、見世物として扱われたスーパーヒーロー。軍から罵声を浴びせかけられた後に、ある事がきっかけで、彼は皆が認める本物のヒーローとなる。しかし、そうなってからも、見世物の時とは異なり実用的にしたものの派手なコスチュームをやめようとはしなかった。見世物であった時の苦い思いを忘れずにいて、“本物のヒーロー”としての道を踏み外さない“戒め”のようなものとして…。

 どうだろうか。キャプテン・アメリカには、派手なコスチュームの由来が“見世物”だったなど、今ではヒーローのスタンダードになっている事柄の原点を明確に語っている。ちょっと興味深くはないだろうか。こんなヒーローが活躍する『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』は、10月14日(金)より丸の内ルーブル他全国拡大3Dロードショーとなる。しかし、いち早く、その姿を観たいという方のために、10月3日(月)の18時30分より東京千代田区の一ツ橋ホールにて、一般試写会が行われる。ムービーエンターでも9月25日(日)締切で、試写会参加者を募集しているので、ぜひ応募して欲しい。

『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』 - オフィシャルサイト
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』 - 作品情報
「MOVIE ENTER × キャプテン・アメリカ」特集

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