今シーズン限りでの現役引退を考えているとされる元フランス代表主将パトリック・ヴィエラ(マンチェスター・シティ)が16日、代表の元チームメイトで現解説者ビシェンテ・リザラズ氏のラジオ番組(RTL局)に出演し、インテル時代の同僚マルコ・マテラッツィについて「いままでいっしょにプレーした中で一番のバカ」と話した。

 もちろんマテラッツィも黙っていない。ただし、悪口で返すよりはずっとスマートな作戦をとった。公式ホームページに、2006年W杯決勝での自分のゴールシーンの画像をデカデカと掲載したのだ。

 画像は、ピルロのコーナーキックをヘディングでジャストミートした瞬間をとらえたもの。マテラッツィがヴィエラより頭ひとつ高く跳んでいるのがはっきりとわかる。

 傑作なのは画像に添えられたコメントだ。「ヴィエラよ。バカに頭でしてやられたのだから、お前さんも相当なお利口だね。あらためて、W杯ありがとう」。とても“バカ”とは呼べない芸当で、この勝負の軍配はマテラッツィに上がりそうだ。