『ガゼッタ』電子版のアンケートが明確に物語っている。ユーザーの大半が、マッシミリアーノ・アッレグリ監督率いる現在のミランが、FWズラタン・イブラヒモビッチに依存していると考えているのだ。加入してからの6試合で5ゴール(すべて決定的な得点)という事実が、すべてを表している。29日のチャンピオンズリーグ・グループリーグ第2節のアヤックス戦でも、ミランはイブラヒモビッチのゴールで勝ち点1を手にした。

カルロ・アンチェロッティ監督時代の4-3-1-2というフォーメーションをこなし、選手たちが犠牲を払ったことについて、アッレグリ監督は満足している。だが、イブラ頼みということについては、まだ疑問が残るだろう。アヤックス戦の84分、イブラヒモビッチは足を引きずりながらも、ケヴィン=プリンス・ボアテングのゴールチャンスを演出したほどなのだ。

アヤックス戦はすでに過去のことであり、土曜にはパルマ戦が控えている。決して軽んじることのできない一戦だ。昨季のミランは敵地でのパルマ戦を落としているが、アッレグリ監督はこれ以上のストップが許されないことを知っている。それでも、カターニア戦とラツィオ戦でのドローや、ジェノア戦で苦しみながら勝利したことから、慎重さが求められる。

アヤックス戦後、MFクラレンス・セードルフは「あまりにロングボールが多い」ことが気に入らなかったと強調した。そして何より、彼はかつてのミスに陥ってはいけないと訴えている。つまり、「イブラヒモビッチが常にすべてを解決してくれると思ってはいけない。そうじゃないと、(勝てなかったころの)CLでのインテルのようになってしまう」ということだ。

パルマ戦ではFWアレシャンドレ・パトが復帰できる可能性がある。彼が戻れば、ゴールへの別の道のりとなるだろう。4-3-3において、ロビーニョにチャンスを与えるべく、ロナウジーニョが頻繁に犠牲を払えるのかどうかを見てみる必要がある。もしくは、2トップの後ろにセードルフという、4-3-1-2が基本フォーメーションになることもあり得るかもしれない。

イブラヒモビッチは「オレたちはもっとうまくやれる」と述べ、アッレグリ監督は「タテへのボールに関して改善できる」と話している。だが、チームをうまく高く保ち、トップ下を見事にこなしたセードルフは、「ロングボールが多すぎる」と困惑したように話している…。