100万ユーロ(約1億1300万円)ほどで世界王者となったスペインと親善試合を行いたければ、あと50万ユーロ(約5600万円)を用意した方が良いかもしれない。そうしなければ、スペインは動かないだろうからだ。ワールドカップを制したスペインのサッカー連盟には、電話やファックス、メールが次々と届いている。誰もがスペインと戦いたいのだ。

スペインとの対戦を望んでいるのは、中国やカタール、クウェートといった国々だが、さらにブラジルとイングランドも含まれている。スペイン『アス』が報じたところによると、イタリアもスペインと戦うことを考えているようだ。

ビセンテ・デル・ボスケ監督率いるスペインは、8月11日にメキシコと親善試合を行うことになっている。バカンスから戻ってきたばかりの選手たちを再び失うことは、ビッグクラブの苛立ちを誘うだろう。さらに、9月7日にはブエノスアイレスでアルゼンチンとの魅力的な一戦も控えている。EURO12予選や各クラブの不満を考えれば、それ以外の親善試合を組むのは難しいことだ。ただいずれにしても、ブラジルとイングランドへの“ツアー”の時間は見つけるのではないかと思われる。

なお、FIFAランキングの最新版が発表され、スペインはこちらでもトップに立った。スペインに抜かれたブラジルはオランダに続く3位に転落。4位にはドイツが浮上し、5位はアルゼンチン。ウルグアイが10カ国を抜いて6位となり、トップ10にはほかにイングランド、ポルトガル、エジプト、チリが入った。イタリアは5位から11位に転落している。