昨年11月18日に行われたプレーオフの第2戦で、フランス代表FWティエリ・アンリのハンドから決勝点を奪われ、本大会出場を逃した悔しさを、アイルランドは忘れていないようだ。ピザのチェーン店「ピザハット」は、フランス代表が失点するたびに、ピザをプレゼントすることを決めた。フェイスブックのグループに登録し、フランスがゴールを奪われたときに出る番号を伝えれば、先着350名がゲットできるようだ。

一方、母国フランスもレイモン・ドメネク監督率いる代表チームに、あまり信頼を寄せていないのかもしれない。「サターン」社は、「フランスが勝てば、サターンはテレビ代を返金します。レイモン、あなたも一つ買うかい?」と、ドメネク監督に対する冗談とともに、特別キャンペーンを展開。フランス代表が世界王者になれば、テレビ代を全額返金するという。また、代表チームのスポンサーである「カルフール」は、フランスが決勝に進出すれば50%、準決勝進出なら25%を返金するそうだ。

フランスでドメネク監督の代表チームが好まれているかどうかの問題なのだろう。フェイスブックでは、ドメネク監督が最も“憎まれている”指揮官になっている。同監督に反発するグループは約100個もあり、7万8000人が辞任を求めている。ドメネク監督にとっては、大会前から厳しい雰囲気になっているようだ。