南アW杯の招集メンバーとなる23名を発表したスペイン代表のデル・ボスケ監督。GKから順番に読み上げ、まず集まった記者を驚かせたのが、バルサのGKビクトル・バルデスの選出だった。カシージャスとレイナと順番に名前を挙げた後、少々間を置いてビクトル・バルデスの名前が呼ばれた瞬間、会場がざわついたことからも予想外の招集だったと言える。

 そして、もう一人の新顔となったのがペドロだ。さらにアスレティック・ビルバオでボランチを務めるハビ・マルティネス、FWのジョレンテも23名のメンバーに名を連ねた。マルコス・セナ、カソルラ、ネグレド、グイサといった所がメンバー落ち。デル・ボスケ監督は、「現時点で好調な選手を選んだ」と選出の基準を語った。

 今シーズン、バルサで大活躍をしたビクトル・バルデスとペドロ。ビクトル・バルデスは代表招集メンバー入りの経験はあるものの、試合出場までには至っていない。代表招集の噂はあったが、その可能性は低いと言われていた。ペドロについてはもちろん代表初招集。しかも、W杯のメンバーにいきなり名を連ねるというラッキーボーイとなった。バルサでも一緒にプレーする選手が多いスペイン代表ならチームへの順応も難しくはないだろう。

 ついに優勝候補スペイン代表の23名が決定した。GKのポジション争いは、好調ビクトル・バルデスの選出で激化している。さらにペドロも起爆剤として出場のチャンスは十分あるだろう。ビジャを含めバルサからは8人がメンバー入りしたスペイン代表。バルサスタイルのスペイン代表がW杯で見れそうだ。

(スペイン通信)