ワールドカップ(W杯)本大会出場を懸けたプレーオフが迫るなか、アイルランドとフランスの両者が緊迫感を増している。

フランス代表のレイモン・ドメネク監督が、アイルランドは「イングランドのセカンドチーム」だと発言。フランスサッカー連盟は、プレーがイングランドに似ているという趣旨であり、誤訳されたと主張して緊張感を和らげようとしたが、アストン・ヴィラに所属するアイルランドDFリチャード・ダンがこれに反論した。

「フランスにはワールドクラスの選手たちと、彼らをダメにするためにあらゆることをしているような指揮官がいる。彼(ドメネク)は弱点にもなり得るし、罠にもなるかもしれないね。なぜなら、最近の試合でフランスはとても良いプレーをしているからだ。ただ、試合がバトルになれば、僕らはやれると分かっている。彼らよりもパーソナリティーがあるからだ」

「テレビで見たけど、テニスの試合で大型スクリーンにドメネクの顔が映されたときですら、フランス人はブーイングをし、選手たちは笑っている」

一方で、アイルランド代表を率いるイタリア人のジョヴァンニ・トラパットーニ監督は、ドメネク発言に怒りを示すことなく、最大限の(そしてお互いに)敬意を払うようにとコメント。「フランスには素晴らしい選手たちがいるが、それだけではサッカーでは不十分だ。ピッチにはボールは一つしかない。相手がボールを持っていれば、奪わなければならないんだ。そして奪ったら、自分がプレーしなければいけない」とつけ加えている。