すっかり現代人の日常生活の一部となったブログであるが、そもそも人はなんのためにブログを書くのだろうか。リサーチ会社のネットエイジアが調査結果を発表した。

調査は15歳〜39歳の携帯電話ユーザー500名の携帯電話からの回答を集計したものである。

「あなたは、なぜブログを作成するのか」という問いに対し、複数回答で答えてもらった。

その結果、「自分が忘れないようにメモ・日記代わりに」との回答が64.2%で最上位を占めた。これに「楽しいから、好きだから、面白いから」(55.2%)、「自分と同じ趣味や考え方の人と知り合いたいから」(47.8%)が続いている。

性別で比べると、男性では「自分の情報を世の中に知らせたいから」「自分の情報を役立ててもらいたいから」「情報を出すことで話題になりたい、議論を起こしたいから」などにおいて女性を上回るなど、視点が社会に向いている傾向が強い。これに対し、女性では全体で上位にあげられた項目において回答が特に多く、視点が自分中心的である。

このためか、自分のブログを見て欲しい人として、男性が「とにかく大勢の人に」とする割合が女性より高いのに対し、女性では「同じ趣味・嗜好の人」「友だちやクラスメイトなどの知っている人に」とする割合が男性より高い。さらに、「自分のブログに対する反応が欲しい」とする割合や、自分のブログにおいて「誰かの役に立つ情報を載せている」という意識も、女性より男性で高かった。

一方、年代別(10代・20代・30代比較)にみると、「楽しいから、好きだから、面白いから」「自分と同じ趣味や考え方の人と知り合いたいから」「情報を出すことで返事や反応をもらいたいから」「習慣になっているから」「ストレス解消、うさばらし」という動機については、年代が低いほど回答が多い。

このうち、「情報を出すことで返事や反応をもらいたいから」以外は性別比較において女性で多い回答である。筆者の他の調査でも、若年者の傾向と女性の傾向が重なるケースが多いとの結果を得ているが、ここでも同様の結果が得られた形となった。

まとめると、男性は社会指向で、女性は自分指向ということになり、リアル社会での一般的な性別傾向が、ネットでも現れているということになろう。

ブログあるいはネットというものに対して、論壇のようなものを期待して、意気込んで投稿を続けたものの、あまりの反響のなさに失望して去っていく人や、自分以外の誰も知らない知人のうわさ話ばかりを書いている人も、時折見受けられるが、社会性とプライベート性はほどよく調和させたほうが、読んで面白いブログになると思われる。

また、より多くの人に読んでもらうためには、コンテンツの充実やSEO対策、そして大手サイトへの記事提供など、様々な方法がある。
こうした手法について学ぶことも、人気ブロガーになるための努力の一助となるであろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)

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