日本時間3日、ヤンキースタジアムで行われたMLB公式戦=ヤンキース×マリナーズの一戦は、8-4でマリナーズが勝利。日本人選手が3名出場を果たした注目の一戦は、イチロー、城島健司、松井秀喜が3人揃って2安打を放つ大活躍、松井に至っては第2打席に11号ツーランホームランが飛び出し、3打点を挙げた。

だが、この試合中に名手・イチローがまさかの失策。二回一死三塁の場面で、松井が放ったライトライナーに対し、タッチアップを狙う三塁走者を本塁で刺すことも視野に入れたイチローは、送球モーションの体勢に移行しながらの捕球を試みたが、グラブの土手部分にボールを当ててしまい落球してしまったのだ。

イチローが記録した今季3度目の失策だったが、その時のバッターが奇しくも松井であったため、日本でもネットの掲示板を中心にすぐさま話題となった。「イチローさんの優しさだな」、「ポロリは松井へのサービスだろ」と無意味にイチローを擁護をする書き込みから、「マリナーズ負けてたらイチローの落球すげー叩かれそうだったな」、「あのタイムリーエラーは酷い」といったアンチ・イチローによる投稿まで、数時間で幾つものスレッドが立ち上がり、多くの書き込みがなされた。

よくも悪くも、話題を独占するイチローというわけだが、この回の最後は、イチローの捕球で攻守交替。イチローの元へと打球が飛んだ瞬間、再びエラーを期待したヤンキースファンの大歓声に対し、今度は確実に捕球したイチローは、そのボールをスタンドに投げ入れるふりをしながらも自らのグラブにしまいヤンキースファンを挑発、案の定、球場には大ブーイングがこだました。