FIFAはアドリアン・ムトゥ(29歳)に対し、チェルシーに、2004年のドーピング検査で陽性になったことに伴う1368万ポンド(約28億円)の賠償金を支払うように命じた。チェルシーが14日に発表した。

 現在、セリエAのフィオレンティーナに所属するルーマニア代表のFWは、コカイン使用で、2004年10月にチェルシーを解雇され、7か月間の出場停止処分を受けている。

 ムトゥがチェルシーの契約を全うした場合の価値をFIFAが計算したもので、選手に対する罰金では最高額となる。チェルシーはFIFAの決定を歓迎したが、ムトゥは異議を申し立てると見られている。