ジョゼ・モウリーニョ元チェルシー監督が、チェルシーの今シーズンを「非常に悪かった」と評した。
 昨年9月にチェルシーを退団したモウリーニョ氏は、8カ月前に自らを引き継いだアヴラム・グラント監督が解任されたその日に、英紙に心境を語っている。

 チェルシーのシーズンはグラント前監督が言ったようにいいものだったのかと聞かれたモウリーニョ氏は、独自の哲学を披露した。
「それは指導者としての考え方によるね。私の哲学から言えば、今シーズンは非常に悪かった。なぜなら、サッカーでは”惜しくも”というのは負けと同じなんだ。チェルシーは惜しくもリーグカップ優勝を逃し、惜しくもチャンピオンズリーグ優勝を逃し、惜しくもプレミアリーグ優勝を逃した。惜しくもは何もないのと同じだ」
「ここ3シーズン、2つのタイトルを獲ってきたが、今シーズンはゼロだった。それは私の考え方では非常に悪いシーズンなんだ。敗者の哲学ではこれはすばらしいシーズンだったのかもしれない。そういう意見も尊重はするけれどね」

 チャンピオンズリーグ決勝でマンチェスター・ユナイテッドに敗れたことについては、次のように語る。
「あの試合のことはほんとうに悲しく思うよ。この2年間で、このチームはチャンピオンズリーグの決勝と準決勝にPK戦で敗退したんだ。サポーターはもっといい思いをするべきだし、選手たちももっと幸せにならないと。私は今でも彼らを、自分の子供のように思っている」
「しかし、トロフィが一つもなかったシーズンのあとには新しい成功がチェルシーにもたらされるだろう。私はいつもチェルシーのサポーターだからね」