メニューなどを開く操作性に関しても、けっこういい感じだ。サクサク表示されるのがいい。ストレスなく操作できるのはありがたい。ただ、ちょっと気になったのはメールが貯まってきたときだ。量が増えるのだから仕方がないと言えば仕方がないのだが、メールの保存容量が増えるとメール操作時の動作が重くなってくるようである。

メールについて書いたので、メール時の文字サイズについても書いておこう。メール時の文字サイズは「最大」「大」「中」「小」「最小」の5通りである。ちょっとめんどうだなと感じるのは、メール閲覧時にサイズを変更できないこと。待ち受け画面からメニューを開き、「機能/設定」−「画面設定」−「文字サイズ」で変更しないといけない。メール閲覧時にその都度替えられるようにすればいいのに…と思うのは筆者だけではないだろう。

最大最小


■内蔵メモリは2GB、microSDにも対応しているが

さて、音楽機能について書いておこう。
まずは内蔵メモリの2Gバイトについて。2Gバイトもあるから、かなり音楽データを入れて持ち運べるため、外部メモリも買う必要もないと思っていた。しかし。SONY独自の企画であるATRAC形式の音楽データは512Mバイトしか入れることができないのだ。パンフレットや取説にはATRAC形式の音楽データは512Mバイトしか入らないとは一切書いてない。書いてあるのは「本体のデータフォルダは、ATRAC専用の領域(512Mバイト)とデータフォルダ領域(1451.4Mバイト)に分かれていて、保存領域をデータフォルダ領域のみに変更することができる」というような感じのこと。となると、ATRAC形式で音楽データをたくさん利用したい場合には、外部メモリも必要になるってわけだ。

外部メモリはmicroSDとメモリースティックマイクロに対応しているが、新たな企画であるメモリースティックマイクロは、今のところこのW52Sだけにしか対応していない(使える機器がないってこと)。なので、わざわざそれを買わなくてもmicroSDでいいや、ってことで納得していた。しかし、しかしだ。ATRAC形式の音楽データなどで、著作権保護が設定されているデータに関してはメモリースティックマイクロにしか対応していないということなのである。

左がmicroSCカード、右がメモリースティックマイクロ。


W52Sで音楽を扱うためには、auが提供している「auMusicPort」か、SONYが提供している「SonicStage」を利用する。「auMusicPort」は音楽以外に、スケジュールやアドレス帳などの管理も可能。W52Sでダウンロードした着うたやビデオクリップのバックアップもできるの便利。ただ、CDの録音などは非常に時間がかかる。「SonicStage」は、音楽データのやりとりしかできないが、録音や転送ははるかに速いというメリットがある。

auMusicPort。内蔵メモリ(データフォルダ領域)とメモリースティックマイクロ、microSDカードに対応。SonicStage。内蔵メモリ(ATRAC領域)とメモリースティックマイクロに対応。microSDカードは認識しない。