ウェルター級の強豪・フィッチはジュカォンから一本勝ち!

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12日(現地時間)にフロリダ州セミノール、ハードロック・ホテル&カジノで行われたUFC FIGHT NIGHT。

メインイベントのスペンシャー・フィッシャー×サム・スタウトの一戦は、正直、日本ではピンとこないカード。2年前に一度対戦している両者、その時はスタウトが判定でフィッシャーを下しており、その再戦となる。TUFシーズン5に精鋭が集結したライト級戦線、7月7日にはショーン・シャークの防衛戦(×エルメス・フランカ)もあり、UFC最軽量級を本格的にアピールする方針の表れのようにも感じるメイン登用である。

 ただ、試合自体は事前の冷めた目とは対照的に、大いに盛り上がった。フィッシャー、スタウトともに3Rを通じ、スタンドで真正面からバチバチの打撃戦を展開し、パンチを受け続けてなと倒れないスタウトのタフさにも驚かされたが、K−1MAXのオープニングファイトに出場経験もある生粋の打撃系総合格闘家スタウトに打ち勝ったフィッシャーも見事の一言。TUFシーズン5の中心ファイター=ジョー・ロエゾンの実弟ダン・ロエゾンに勝利しており、両者の今後の絡みに注目も集まる。

 セミファイナル、ジョン・フィッチ×ホアン・ジュカォン・カルネイロのウェルター級の一戦は、タイトルが掛かっていても不思議でない強豪同士の対戦だったは、なんとフィッチはチョークで一本勝ち。王者マット・セラ、元王者マット・ヒューズ、前王者ジョルジュ・サンピエールでも可能かと思えるジュカォンからの一本勝ち。UFCウェルター級には、裏王者=フィッチが存在することを記憶に留めてほしいものだ。

 そのほかの試合で、4月のFIGHT NIGHTで日本の小谷直之を下したチアゴ・タバレスが、ミレティッチ軍団の地味な実力者ジェイソン・ブラックを三角絞めで一蹴、MMAレコードを15戦15勝に伸ばしている。また、同じく4月のFIGHT NIGHTで弘中邦佳に敗れているフォレスト・ペッツが、地元フロリダのルイジ・フィオラバンティを判定で下しているが、ならばこそ、弘中の次の試合が決定してほしいものである。

UFC FIGHT NIGHT
6月12日米国フロリダ州セミノール ハードロック・カジノ&ホテル
試合結果

ライト級/5分3R
×サム・スタウト vs スペンサー・フィッシャー○
(3R終了/判定)

ウェルター級/5分3R
×ホアン・カルネイロ vs ジョン・フィッチ○
(2R1分7秒/チョーク)

ミドル級/5分3R
×ジョーダン・ラデブ vs ドリュー・マクフェドリース○
(1R33秒/KO)

ライト級/5分3R
×ジェイソン・ブラック vs チアゴ・タバレス○
(2R2分49秒/三角絞め)

ウェルター級/5分3R
○フォレスト・ペッツ vs ルイジ・フィオラバンティ×
(3R終了/判定)

ウェルター級/5分3R
○タムダン・マックローリー vs ピート・スプラット×
(2R2分4秒/三角絞め)

ライト級/5分3R
×グレイソン・チバウ vs ジェフ・コックス○
(1R1分52秒/三角絞め)

ウェルター級/5分3R
×チャド・レイナー vs アンソニー・ジョンソン○
(1R13秒/KO)

ライト級/5分3R
○ネート・モー vs ルーク・カウディーリョ×
(3R終了/判定)