「面白さ、新しさの発信基地でありたい」と話す井上スパイス工業の井上和人社長(撮影:佐谷恭)

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1日から3日まで東京都江東区の東京ビッグサイトで開催中の、スーパーを中心とする流通業界の専門展「2006 スーパーマーケット・トレードショー」(日本セルフ・サービス協会主催)の会場では、各企業が開発したばかりの商品を積極的に売り込んでいる。

 岩手県のプロ農夢花巻は、10種類の雑穀を混ぜて栄養価を上げ、飲みやすくした黒酢をアピールしていた。紅茶の輸入販売を手がける「アミティエ」(東京都武蔵野市)は、カフェインを含まない茶として知られるルイボスティーにシュガープラムなどのドライフルーツを混ぜ、香り豊かに加工した。

 一風変わった商品も。井上スパイス工業(埼玉県上尾市)が4月1日から販売を始める「スパイス緑茶」は、緑茶にさまざまなスパイスを配合。「面白さ、新しさの発信基地でありたい」と、同社の井上和人社長がスパイス関連商品を開発し続けて出来た商品だという。

 ウコンや甘草を配合した胃と肝臓にやさしい「いかんぞー」や、ガラムマサラを混ぜたエスニック風味の「がらむまさか」など、ネーミングもユニークな6種類がある。茶葉を製造・販売する会社にいくつか話を持ちかけたが、難色を示したため、自社で作ることを決めたという。井上社長は「センスのいい店に扱って欲しい。試飲会では好評だった」と自信を見せる。

 同展のテーマは「DISCOVER THE NEXT」。出展企業は、健康においしさを加えた“次世代の食品”を提案していた。【了】

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