日本を訪れる中国人旅行客が増加しているが、お隣の国の韓国でも中国人旅行客は1人あたりの消費額が大きいため、大事な「お得意様」として認識されている。だが、韓国では旅行客をターゲットにした悪徳商法が蔓延り、旅行客の反感を招いているようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れる中国人旅行客が増加しているが、お隣の国の韓国でも中国人旅行客は1人あたりの消費額が大きいため、大事な「お得意様」として認識されている。だが、韓国では旅行客をターゲットにした悪徳商法が蔓延り、旅行客の反感を招いているようだ。

 韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版はこのほど、大量の外国人旅行客が韓国を訪れていることを商機と見た業者が次々に外国人旅行客相手の商売に鞍替えしていると紹介。韓国ソウル市内の観光地にある飲食店の大半が外国人旅行客をターゲットとし始めたと伝える一方、一部の飲食店が高額でありながら質の劣る料理を提供し、旅行客の間で不満が高まっている。

 高額でありながら質の劣る料理とは、つまるところ「ぼったくり」ということだろう。こうした飲食店では、客が外国人旅行客であることが分かるとまず「国籍」を尋ねる。客が韓国人か、中国人かによって提供する料理の内容が異なり、中国人向けに提供される一部の料理は一般的な価格より2倍も高額に設定されているのだという。

 韓国人と外国人に対する待遇を明らかに分けている飲食店の対応に対し、外国人旅行客の間ではクレームにも似た声があがっている。記事は、インドネシア人の言葉として「料理の大半が不味かったうえに値段も高く、騙された感じしかしない」と伝えた。

 近年、韓国を訪れる日本人旅行客も減少の一途を辿っている。韓国を訪れた中国人旅行客のリピート率も極めて低いという統計もある。韓国の飲食店で見られるような外国人旅行客を「カモ」にした悪質ともとれる商売こそ、韓国がリピーターを生み出せず、日本人旅行客が減少している原因の1つなのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)