「CIコンドライト(イヴナ型炭素質コンドライト)」という珍しい種類の隕石は、太陽系誕生直後の情報を保存している始原的な物質と考えられており、長年の惑星科学における標準的な物質として利用されてきました。一方で、2020年に地球に届けられた小惑星「リュウグウ」のサンプルとCIコンドライトには多くの共通点があるものの、異なる性質もいくつか発見されています。その1つは反射スペクトル(※詳細は後述)の違いです。東北