フィリピンが中国の南シナ海進出に対抗するために座礁させたシエラマドレ号(2014年8月、写真・柴田直治)南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島で動かない1隻の「難破船」をめぐり、フィリピンと中国の間で緊張が高まっている。老朽艦を意図的に座礁させて実効支配の拠点とし、海兵隊員らを駐留させているフィリピンに対して、周囲を多数の艦船で囲んで兵糧攻めをしてきた中国側が、ここに来てフィリピンの補給船に放水銃を浴びせた