53歳の男性は、大学卒業後に中堅クラスの食品会社に就職したが、デフレによる業績不振でリストラの憂き目に遭うと、個人事業主の宅配ドライバーに転じた。4週6休、12時間の肉体労働で月収34万円の貧乏暇なしの現状に「日本社会は一度の失敗やつまずきで人生が詰んでしまう」という。ライターの増田明利さんが書いた『お金がありません 17人のリアル貧困生活』(彩図社)より紹介しよう――。※本稿は、増田明利『お金がありません