精神科病院での身体拘束をめぐる議論が、専門家らの間で活発化している。きっかけは、2017年5月、神奈川県の精神科病院でニュージーランド国籍のケリー・サベジさん(当時27)が10日間にわたる身体拘束を受けた後に心肺停止になり、搬送先の病院で亡くなったことだ。この年の7月、杏林大学の長谷川利夫教授(精神医療)はケリーさんの遺族らとともに「身体拘束を考える会」を立ち上げ、身体拘束に関する相談を受けるなどの活動を始