薬物依存症者やその家族の回復をサポートするため、そして中高生の薬物乱用を防ぐために全国を飛びまわる男性がいる。「茨城ダルク今日一日ハウス」の代表・岩井喜代仁さん(71)だ。ダルクでの活動を始めて26年となる岩井さん自身も、薬物依存に苦しんだ経験をもつ。元ヤクザの組長で、覚せい剤を売って生計を立てていた時、客に勧められ、「1度だけなら」と使ったことをきっかけに、薬物依存症になってしまったのだ。それが今、