「ハローキティルーム」は、「PRINCESS KITTY」(写真上)「KITTY TOWN」(同下)の2タイプ

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グルメにお風呂におみやげ選びと、旅には何かとお楽しみポイントが多い。例えばホテル選びなら部屋からの眺望やアメニティにこだわる人も多いのだが、その選択肢の一つとして昨今注目されているのがデザインなどにテーマを設けた“コンセプトルーム”。
なかでもアニメなどのキャラクターとのコラボルームは、先々まで予約で埋まっているほど人気の客室もあったりする。

11月1日に東京の新宿・新宿の京王プラザホテルと多摩センターの京王プラザホテル多摩にオープンしたのが、この日に誕生40周年を迎えたハローキティのコンセプトルーム「ハローキティルーム」。客室はハローキティが東京を満喫する休日をイメージした「KITTY TOWN」と、ハローキティがプリンセス気分で過ごすプライベートルームをイメージした「PRINCESS KITTY」の2タイプ。

「KITTY TOWN」では壁や絨毯などに京王デパートや京王線など実在する施設が描かれていたり、「PRINCESS KITTY」にはオリジナルのハイヒール型チェアを設置したりと細かなこだわりに満ちあふれたインテリアがなんとも楽しい。
また、オリジナルのハローキティマスコットなどの特典もファンにはたまらないサービス(新宿:1室2名利用時の1名25500円〜、多摩:1名15350円〜)。今年はハローキティ誕生40周年を記念した企画が目白おしなのだが、京王プラザホテル企画広報の石川さんは、コラボのきっかけをこんなふうに語っている。
「当ホテルはシンプルなお部屋からラグジュアリーなお部屋まで、さまざまな部屋タイプがあるのが強みだと思っております。また、現在ご宿泊いただいているゲストのうち、平日ですと約6割が海外からのお客様ということもあり、国内外のゲストに楽しんでいただけるスペシャルなお部屋をということで、世界のスーパースターであるハローキティとのタイアップが決まりました。多摩のホテルがサンリオピューロランドさんにほど近く、長年にわたる交流があったこともきっかけの一つです。ハローキティ40周年の記念すべき日にオープンできたのも、何かのご縁だと思っております」

他にも、全国各地の観光地のホテルに気になるキャラクタールームが点在。そのうちのほんの一部を厳選して、おすすめを挙げてみた。

●男性も思わずテンションUP! ロボットアニメのキャラクタールーム
男性に人気の高いキャラクタールームの筆頭といえるのが、東京・お台場のホテルグランパシフィック LE DAIBAにある『機動戦士ガンダム』のコンセプトルーム「PROJECT ROOM-G」。「ガンダムフロント東京」とのコラボで、地球連邦軍仕様リビングルームとジオン公国軍仕様ベッドルームの2部屋が内側のドアでつながったコネクティングルームの“スペシャルタイプ”(1室2名利用時の1名34800円〜※宿泊税別<他の部屋タイプも同様>)、ジャブロー基地をイメージしたインテリアの“ジャブロータイプ”(1名27500円〜)、ベッド周りのファブリックや壁面のディスプレイなどにガンダムの世界観が反映された“スタンダードタイプ”(1名15900円〜)などが選べる。

“スペシャルタイプ”にはパイロット気分を味わえるコクピット型チェアがあるほか、部屋タイプごとのバスルームに“あのシーンや名ゼリフ”がよみがえる仕掛けがあったり、キャラクターボイスのモーニングコールがあるなどお楽しみポイントが多いので、テンションが上がること間違いナシだ。

●幅広い世代に人気の海外アニメ/絵本のキャラクタールーム
子供から年配の女性までに根強い人気を誇るのが、子供向けの海外アニメや絵本のキャラクターのコンセプトルーム。長崎のテーマパーク・ハウステンボス内の「ホテルアムステルダム」には世界的な人気を誇るミッフィーのコンセプトルーム「ミッフィールーム」があり、ベッド周りのファブリックから部屋のカーテン、備え付けのパジャマ、マグカップにいたるまで愛らしいミッフィーのデザインに統一されている。
ホテルのそばにはハウステンボス限定アイテムを含む、世界最大級&約1000点のミッフィーグッズをそろえたショップ「ナインチェ」もあるので、部屋以外でもミッフィーの魅力を満喫できるようになっているのも高ポイント(1室4名利用時の1名14256円〜)。

●隠れファンが多い? 鉄道会社のキャラクタールーム
グッズも含めて根強い人気を誇るのが、JR東日本のSuicaのペンギンをはじめとした鉄道会社のキャラクター。例えばSuicaのペンギンなら東京・池袋のホテルメトロポリタンに「Suicaのペンギンルーム」、JR北海道のエゾモモンガなら、北海道・札幌のJRタワーホテル日航札幌に「Kitacaのエゾモモンガルーム」(期間限定)があるのだが、JR大阪駅直結のホテルグランヴィア大阪には、JR西日本のカモノハシのイコちゃんをモチーフにした「ICOCA(イコちゃん)ルーム」が。
イコちゃんの顔をイメージしたまん丸なベッドや壁紙、ベッドカバー、クッション、目覚まし時計、フットウォーマーにいたるまでキュートなイコちゃん仕様。キッズや大人の女性のほか、出張利用のサラリーマンにもご当地ルームとして好評なのだそう(1室2名利用時の1名10000円〜)。

●妖怪アニメ×温泉旅館の風情あるコラボ
『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげる氏の出身地である鳥取県には、水木しげる記念館などゆかりの施設が点在している。米子市の皆生温泉・かいけ彩朝楽(さいちょうらく)には「ゲゲゲの鬼太郎ルーム」(2015年1月1日〜3月31日の期間限定)があり、妖怪をモチーフにした照明など2.5次元的インテリアがリアルな“妖怪たちの決戦編”、人気キャラのねこ娘がテーマの“ねこ娘部屋でわいわいお泊り編”など、4タイプの部屋が選べる。
実はこの客室のうち2タイプは一般公募で募集したアイデアを立体化したもので、「ゲゲゲの鬼太郎」ファンの“こんな部屋があったらいいな”が実現した理想の空間になっているのもユニーク(1室2名利用時の1名10200円〜 ※入湯税別途150円)。

以前は“ファミリー向け”というイメージが強かったキャラクタールームも、大人が楽しめるような趣向を凝らしたものに進化している今日この頃。恋人への“サプライズお泊り”や女子会などのパーティ用といったさまざまな使い方ができるので、クリスマスシーズンや冬休みの集まりに活用してみてはどうだろう?
(古知屋ジュン)
※価格はすべて消費税、サービス料込み(2014年11月現在)