【レポート】LINEアカウントの乗っ取り犯がいじられまくり、ユーザーとの会話がTwitterで話題に
●いじられまくる乗っ取り犯現在LINEアカウントにおいて、「登録している友だちに身に覚えのないメッセージを勝手に送信される」、という乗っ取り被害が相次いで報告されている。勝手に送られたメッセージは「コンビニでWebMoneyを買ってくれ」など、電子マネーを購入させ、プリペイド番号を写真で送らせようとしているものが多いようだ。また、メッセージのなかに時折見受けられる言語から判断すると、乗っ取り犯は中国人ではないかとされている。そのためか、所々メッセージの中の日本語が不自然だったり、会話が成立しない箇所があるという。こうした乗っ取りは、メールアドレスやパスワードを複数のWebサービスにおいて使用していると、被害に合う可能性が高い。メールアドレスやパスワードの使い回しはできるだけ避けるようにしてほしい。
不可解なメッセージが急に友だちから送られてくるわけだから、多くのユーザーは不審に思い本人に直接知らせるなどの手段をとっているようだ。TwitterなどのSNSではこうしたLINEの乗っ取り犯が話題を呼び、中には「乗っ取り犯とやりとりをしてみた」、なんていうユーザーも現れている。本稿ではそんなTwitter上にアップされた乗っ取り犯とユーザーとの「会話」をまとめて紹介する。
○乗っ取り犯に告白してみた
あるユーザーは乗っ取り犯に「いつデートする?」と送信。すると「夜遅く」と返信が。デートをする気があるのだろうか。しかし、続けて「買った後に番号の写真(WebMoneyのプリペイド番号)を撮って送ってください」となんの脈絡もないメッセージが送信されてきた。それでもこのユーザーはめげずに「俺のこと好き?」と聞くと「そうです」と返ってきたという。その後も乗っ取り犯との無理問答は続いたが、乗っ取り犯は急にトークルームを退出してしまったようだ。
○WebMoneyは2,000万円分あれば足りる
このユーザーは相手が乗っ取り犯とわかった上で、「(WebMoney)いくら分欲しいの? 2000万円くらいで足りる?」と送信。するとすぐに「足りる」と一言返信が。その後ユーザーが口座に入金する旨(もちろんそんな気はない)のメッセージを送るのだが、乗っ取り犯はどうしてもコンビニで買って欲しいのか、「コンビニで買えます」の一点張りだったという。2,000万円分のWebMoneyが買えるコンビニなんてあるのだろうか。
●乗っ取り犯の撃退方法○スタンプやインパクトのある写真を使って撃退
Twitter上では、多くのLINEユーザーが「スタンプや写真を使ったら退出した」とツイートしている。「コンビニでWebMoneyを買ってくれ」と送信してくる乗っ取り犯に対し、「ばかもん!! 」というスタンプや、「世の中なめるんじゃねぇ」といったスタンプで返信し、乗っ取り犯を見事に退けたというものだ。中には、ゴリラの写真と「ウホッ」というメッセージだけをいくつも送信し、撃退したという強者もいた。
スタンプや写真を送ると、基本的にはすぐに退出するという報告が多いのだが、あるユーザーがセクシーな写真を使って返信すると、乗っ取り犯から反応があったという。やはり乗っ取り犯も人間ということだろうか。
○魔法の言葉は「天安門」
乗っ取り犯に、歴史的な背景を持つ言葉を返信すると、すぐに退出してしまう場合が多いようだ。特に「天安門」と送信するとすぐに退出する傾向にあり、それまで会話が続いていたとしても、そう返信するだけで退出してしまう。ただ、中には罵声を浴びせられたというユーザーもいるようなので、一概には言えない。
こうしたツイートを見ていて筆者が感じたのは、乗っ取り犯がおそらく外国人だから助かっているということ。不自然な日本語を混ぜたメッセージだからこそ「怪しい」と気づける部分もあるのではないだろうか。乗っ取り犯がもし日本人で、こちらのメッセージにもしっかり対応されたら、見破ることのできないケースが出てくる恐れもある。
もちろん乗っ取りの被害に合わないということが一番なのは言うまでもない。パスワードの変更をするなど、もう一度対策をすることを強くお勧めする。また、ここでは事例として紹介したが、基本的には、こうした相手には深入りしないほうが賢明だろう。
(記事提供:AndroWire編集部)
(郄橋海)