赤ちゃんの夜泣きが改善する3つのポイント

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 子育ては親にとって大きな喜びであるとともに、悩みも絶えないものです。
 悩みの最たるものが「夜泣き」。
 数時間おきに目を覚ましては泣く赤ちゃんをあやして寝かしつけることの負担は、精神的にも肉体的にも小さくありません。実際に夜泣きのおかげで常に睡眠不足、というお母さんお父さんは多いはず。しかし、「いつか自然におさまってくれるはず…」と自分に言い聞かせあきらめている人もいるのでは?

 『イラストでわかる!赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』(清水悦子/著、神山潤/監修、かんき出版/刊)は、そんな悩める親に向けて、夜泣きの改善方法を教えてくれます。
 本書によると、その方法は難しいものではなく、たった3つのステップを実行するだけ。一体どんなものなのでしょうか。

■朝は7時までに起こす!
 寝たのがいつもより遅くても、夜泣きで何回も目を覚ましたとしても、朝は7時を目標に起こします。これが遅くなってしまうと、その夜に寝るのも遅くなり、すると翌日起きるのがさらに遅くなり、と生活リズムがどんどんズレていってしまうのです。
 毎朝7時までに起こし、決まった生活リズムをつくってあげることは夜泣きの改善につながります。部屋に光を入れてあげ、優しく声をかけてあげるなど、赤ちゃんが機嫌よく起きられるような起こし方を工夫してやってみましょう。

■昼寝の時間を調整して、日中活動的に過ごす!
 赤ちゃんに夜ぐっすり眠ってもらうためには「日中の過ごし方」と「日中の睡眠」がカギになります。
 生後2ヵ月からは、日中の睡眠を「朝寝」「昼寝」「夕寝」の3つに分けて考えましょう。
 赤ちゃんが寝たいだけ寝かせるのではなく、成長にしたがってそれぞれの睡眠時間を少しずつ減らしていきます。特に夕方5時以降に寝ると夜の睡眠に影響するので、この時期から徐々に減らし、生後7〜8ヵ月には完全になくすように調整します。
 夕方は家事が忙しい時間帯ですが、がんばりどころ。夜ぐっすり眠るように夕方5時までには赤ちゃんを起こしましょう。
 また、低年齢のうちから意識して運動を取り入れることも効果的です。ハイハイしたり歩いたりといったリズムのある運動をすると、「セロトニン」という神経伝達物質の働きが活発になり、赤ちゃんの心が穏やかになることがわかっています。夜の寝つきもよくなります。

■イチャイチャタイムをつくる
 眠る前の30分間、部屋を少し薄暗くして絵本を読んだり、スキンシップをとる「イチャイチャタイム」を作るのも、強い眠気を引き起こす「メラトニン」というホルモンの分泌が促され、赤ちゃんの寝つきを良くする効果があります。
 この際、気をつけなければならないのは、パソコンやスマホなど、強い光を発するものを周りに置かないこと。また、授乳中の赤ちゃんは、授乳の途中で寝てしまわないよう、足の裏をくすぐったり、軽く叩いたりして、なるべくたくさん飲んでから寝てもらいましょう。

 赤ちゃんの睡眠は大人と比べると浅いため、夜中に何度も目を覚ましてしまうのは自然なことだといえます。
 しかし、親からの働きかけ次第で夜泣きを改善することは可能。
 本書は、ネットを中心に大きな反響があった前作『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』の内容にイラストや図解、マンガを盛り込み、読者から寄せられた質問に答えるなどさらにパワーアップ!
 泣きやまない赤ちゃんに悩むお父さんお母さんの強い味方に必ずなってくれるはずです。
(新刊JP編集部)