日本は、世界一安くiPhoneを購入できる？世界一のiPhoneシェアを支える3つの要素
諸外国では、iPhoneは高級品として販売されており、Androidには高級品に加え、低価格な製品が別途用意されており、この2つの市場により、iPhone以上のシェアを獲得しています。
■日本は世界で一番iPhoneが安く買える？
日本の場合ですが、各種条件はあるものの本体代金が一括0円でiPhoneが販売されるなど、諸外国と比べても低価格でiPhoneが販売されています。
その一方で、Androidスマートフォンはミドルクラスからハイエンドの製品しかなく、在庫処分的なセール以外はiPhoneより高いというケースも少なくありません。また、諸外国で販売されているような低価格のAndroidスマートフォンは、ほとんど提供されていないという状況です。
つまり、諸外国では、iPhoneが高く、Androidは安い。日本ではiPhoneが安くて、Androidは高い。こうした販売現場で国内外の逆転現象が起きているのです。
例えば高級車が、普及乗用車と同じか条件つきながら安く、軽自動社などの低価格車種の販売もないとんばれば、高級車を買う人は確実に増えることでしょう。
日本でのiPhoneの強さは、こうした価格面の後押しが一番の大きな要因となっています。
とはいえ、価格だけでiPhoneが国内シェア1位を獲得することはできません。iPhoneそのものの知名度やイメージ、製品の魅力的な機能などが備わっていなければ、ここまでのシェアは獲得できません。
■最初から低価格な製品は国内では売れない？
日本市場では、いくら低価格であっても「低価格＝低品質」というイメージがあると「人気が上がらない＝売れない」という傾向があります。家電製品においては特に国内での競争が激しく、多くのメーカーが性能や品質を競い、高品位な製品を安く提供することを続けて発展した国内市場では、最初から低価格向けの製品は「低価格＝低品質」というイメージが強く、訴求力に欠けてしまいます。
Androidスマートフォンが諸外国で大きなシェアを獲得している原動力の低価格スマホの国内展開が思うようにいかないのも、日本市場のこうした特性が影響しているといえます。
その点、高級品・高品質製品としてのイメージがあるiPhoneが安く購入できる販売方法は、最も満足度やお得感を得ることができ、低価格なAndroidスマホよりも大きな訴求力で日本の消費者の気持ちをつかむことができます。
■日本人は新しい尖がった企業や製品が好き？
工業製品メーカーは、新製品の開発と既存製品の完成度・性能向上を計る開発を同時に行っていますが、新規製品の開発を得意するメーカーと、既存製品の完成度と性能向上を得意とするメーカーに分けることができます。
AppleやAppleの製品は、前者のイメージを持っている人が多く、日本のユーザーは前者に好意的なイメージを持つ人が多いといえます、Windowsが圧倒的なシェアを誇るパソコン市場においても、世界シェアよりも国内のAppleシェアは高かったほどです。
日本ではApple社に対する創造性が高いというイメージの良さと、iPhoneの品質や使い勝手の良さに加え、、キャリア努力の価格面の後押しが重なり、世界の中でもiPhoneが強い市場を生み出しているといってもよいでしょう。
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