愛知県日間賀島で絶品「タコ料理」を食べ尽くす!

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知多(ちた)半島の先端の師崎(もろざき)港から高速船で約10分。

四方を海に囲まれた人口2,000人の日間賀島(ひまかじま)は、四季折々の海産物の宝庫を擁する漁師の街。

「タコの島」として知られ、一年を通じてタコ料理が堪能できる場所として観光客が絶えない。

この島には、ホテルと民宿を合わせて80ほどの宿泊施設がある。

地元漁師が漁業のかたわら営んでいる宿も少なくない。

要するに、鮮度バツグンの魚介料理が味わえることが魅力だ。

今回、「日間賀島で、一生分のタコを食べるぞー!」と筆者たちは意気込み、「夕食はタコづくしでお願い」とわざわざ事前予約の電話まで入れていた。

しかし、「タコづくしですか? それは途中で絶対飽きます。

止めたほうがいいですよ」。

そう宿からクギを刺されていたのだ。

でも、タコの島でしょ? だったら思う存分にタコを味わいたいんだけど……と、気勢をそがれがっかりしたが、まあ、当然タコは料理に入っている訳で、それでよしとしよう。

お邪魔したのは、西港にある民宿 「あじ浜」。

漁師さんが営む宿だ。

着いたのが夕方だったので、ひとっ風呂浴びたら夕食タイム。

おなかすいたぞー。

「タコづくしを却下したくらいだから、よっぽどうまいもんを食わせてくれるんだろうな!」なんてかなり高飛車な気持ちでテーブルの前に座ったところ、素晴らしく活きのいい魚介料理がズラリ並んでいる。

圧巻!タコはどこだ、タコは。

目をやると、巨大な丸ゆでがデーンとテーブル中央に鎮座。

しかもゆでたてらしく湯気がホカホカと頭から… …今回は「とにかくタコがメイン」だと思っているので、まずはこのタコをいただく。

熱っつあつのタコをちょっきんと切って、大ぶりな足をぱくっといただく。

うまい! かむほどにじゅわっとタコのうま味が口の中に広がる。

シンプルな塩ゆでってのがタコの風味をより引き立たせている。

タコ刺しもすごい弾力。

なかなかかみ切れないのはご愛嬌(あいきょう)だ。

ちなみに吸盤付きのタコは、口の中で吸いつかれてすごい感じになるから、ぜひチャレンジしてほしい。

他にも、タコの唐揚げ、タコの酢の物など、のっけからタコのオンパレードだ。

他の料理も食べてみよう。

刺し身、ワタリガニ、焼き魚……ととにかく海鮮尽くし。

車エビはまだぴょんぴょん跳ねている。

ここは海の中か? と言いたくなるような光景といっても過言ではない。

なんせ、食べても食べても海鮮料理が減らないのだから。

さらに次々と煮魚や貝料理などの料理が運ばれてくる。

ちょっと、すごいよこれ。

ちなみにこの民宿だけの話じゃなく、どの民宿に泊まってもこんな感じというから驚きだ。

宴会開始から1時間にして、「うーん、タコづくしは飽きるっていう判断は、正しかったな……」と考えを新たにした。

この大量の料理がみんなタコだったらと思うと、ゾッとする。

ちなみにシメのご飯はタコめしだったので、一応「タコ料理を喰らい尽くす」というミッションは達成されたはずだ。

ちなみに日間賀島グルメを満喫したいのなら、個人や少人数よりも、ある程度人数がそろったグループでの1泊2食ツアーをオススメする。

仕入れの融通がきくので、料理のグレードがアップするのだ。

なお、宿泊の基本料金は組合で決まっていて、民宿ではスタンダードな1泊2食プランが8,400円から。

これだけでも十二分に豪華だけれど、オプションで伊勢エビやフグ(冬季)をプラスすることもできるそうだ。

また、どうしても泊まる時間がないのなら、昼食プランを利用するのはどうだろう? 港近くの食堂に足を運べばもっと手軽に魚介料理が堪能できるので、ぜひ気軽に利用してほしい。

ちなみにタコは低コレステロールで、血液がキレイになり、肝機能を高める効果もあるそうだ。

美容や健康に効果バツグンだから、女性たちには特におすすめだ。

●Information 民宿 あじ浜 愛知県知多郡南知多町日間賀島上海76