松下金融大臣の自殺直後に新潮がスキャンダル記事掲載【文春vs新潮 vol.57】

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今週の両誌は、スクープを連発した。




[新潮]「73歳『松下忠洋』痴情果てなき電話と閨房」



9月10日に現職の金融・郵政民営化相が自殺した。国民新党の松下忠洋氏、享年73歳。自殺の直後となる9月12日に、松下氏のスキャンダル記事が週刊新潮に掲載された。自殺の原因は、健康問題などとも言われるが、その内容から考えると新潮の記事掲載が影響していると考えざるをえない。




松下氏は、クラブの元ママで今年70歳となる時任さんと21年に渡って交際し続けた。そして、松下氏は突然、時任さんと連絡をとらなくなった。「別れ話をしないまま、自然消滅みたいなやり方でことを済ませようとする」松下氏の態度に対し、時任さんは憤りを感じる。そして、二人の関係を赤裸々に週刊誌へ告白したようだ。




告白の内容がすごい。記事全体に描かれる官能小説さながらの性描写に、読んだ誰もが驚いたに違いない。正妻がいながら、よくまあ愛人とこれほど濃密な関係を継続してきたものだ、とある意味で尊敬し、ある意味であきれてしまう。そして、ふたりの関係は終わるわけだが、その終わらせ方がまずかった。




決して松下氏を擁護するわけではないが、こういう下ネタ系の告白記事を読むと常に思う。どれだけ告白される側に与える影響と、その影響の与え方を考えているのか、ということだ。記事掲載と自殺の連関は、正確には分からない。だが、少なくとも告白する側と掲載する側が告白される側を「死」に追い詰める必要はない、と筆者は思うのだが。



[新潮]「『人形遣い』の錬金術 『秋元康』研究」



これは面白そうな連載企画である。第1回のタイトルは、「『AKB48』の原点となった『振り込め詐欺』の金!」。秋元氏へのインタビューを折り混ぜながら、AKB48を取り巻くうさん臭い周辺事情を報告している。今回は、秋元氏がどうこうと言うよりも、彼の仲間がうさん臭いと言う話だ。




AKB48を運営しているのは「AKS」と言う会社。秋元氏の「A」と窪田康志氏の「K」、そして芝幸太郎氏の「S」で「AKS」となる。記事の大部分は、芝氏に関する記述で占められている。芝氏は闇金のような金融業やら裏家事のといったうさん臭いことを相当やってきた人なので、「AKB48誕生の原点には、汚れた金がいり混じっていたと言わざるを得」ないと記事は主張する。




そもそも、上記の3氏が仲良くなったのは、芝氏のやっていた裏カジノだった。衝撃的はさらに続く。AKB48の「48」という文字が、「闇金詐欺を働き、裏カジノを経営し、背中に龍と鯉の入れ墨を背負った男」である芝氏の名前に由来している、と言うのである。「日本中が?国民的アイドル?の名前を呼ぶ度に、闇から上がってきた男の名前を連呼し、賞賛している」という現実を、私たちはどう受け入れたらよいのだろうか。




[文春]「前田敦子 深夜の『お姫様抱っこ』」



この記事については、すでにネットで情報が駆け回っているので、詳しく説明する必要もあるまい。AKB48を卒業するということで、あれだけ騒がれた前田が、お尻を丸出しの状態で俳優の佐藤健に抱えられている写真。これは、最近の報道写真として、かなりインパクトのあるもののひとつだと言える。




まあ、芸能人は有名になればなるほど孤立して、結局、ほかの芸能人や著名人と付き合うしかなくなるのが定石である。だから、前田が佐藤や大島優子らと飲み会をやっていることにも、前田と佐藤が付き合っているかもしれないということにも、新しさを感じない。




記事で面白かったのは、前田の写真と、佐藤が共演者の女優を喰いまくっているという記述である。以前、共演者の女優を喰いまくるというので有名だったのは、真田広之だった。佐藤、共演女優喰いの二代目に就任か?