ラブロマンスでナメック星人で変身少女もの!?「京騒戯画」第二弾先行上映会レポ
あれから8ヶ月、新作の第二弾がとうとう配信スタートです（第1弾で度肝を抜かれたたまごまごさんのレビューはこちら）！
8月31日の配信にさきがけて、8月25日（土）、幕張メッセで行われた「キャラホビ2012」にて「京騒戯画」第２弾先行上映会が開催（第1弾はこちら）。
司会に、矢尾一樹（宮司役）、日高*のり子（阿吽兄弟 阿役） 。
ゲストとして、釘宮理恵（コト役）、鈴村健一（明恵役）、斎藤千和（ショーコ博士役）、白石涼子（阿吽兄弟 吽役）、久川綾（古都役）、中原茂（鞍馬役）、竹本英史（伏見役）、バンプレスト平田滋クリエイティブプロデューサー、東映アニメーション関弘美プロデューサーが登壇。喜多村英梨（八瀬役）、石田彰（稲荷役）のふたりはVTR出演。
*日高のり子の「高」は「はしご高」が正式です。
バンプレスト平田さんには第1弾のときにインタビューした（こちら）。
まずは関プロデューサーから企画説明。
「第1弾をご覧になった方たちから、『このキャラクターはどういう性格？ このあとどうなるの？』といった質問をたくさんいただきました。ご要望を鑑みて、第二弾は各キャラクターを掘り下げて描いてみようと思っています」
そして本日の目玉、第２弾1話「コト、主人公かく語りき」上映開始。コトの過去の話が中心になっている。おおー今回も走る走る。第1弾や、同じく松本理恵監督の「映画 ハートキャッチプリキュア！花の都でファッションショー・・・ですか！？」でもおなじみの、「屋根の上を走りながら追手から逃げる」シーン、大好きなんだよなー。
上映後、司会の八尾が語る。
「ぶっちゃけ、第1弾ってわかんなかったんだよ。台本読んでも、アフレコやっても、完成試写観てもわからなかった。でも、何回か観てようやくわかりかけてきた。今日第二弾1話を観て、『京騒戯画』ってこういうことなのかーって、だいぶ掴めた」
日高が続ける。
「第1弾では、1人ひとりがどういう役割を果たしているのかがまだわからなくて、コトちゃんもあんな幼少期を過ごしているとは」
明恵役の鈴村は「第２弾1話は、第1弾の前段階のお話なので、なぜコトが明恵といっしょにいるかは、描かれていない。だから僕にとってはまだ謎が解けていないですね」
「京騒戯画」はもともと、東映アニメーションとバンプレストがスポンサーにしばられず、お互いやりたいことをやろう、とはじまった企画。
「第２弾は、過去キャラクターの背景や世界観をつくってくださいとお願いしました。第1弾より過去のお話になっています。これから何が起きていくのか、はじまりを想像していくのが楽しい作品になったと思います」と、第1弾から参加している平田プロデューサーも絶賛だ。
第1弾は通常のアニメと同じ、1話25分でつくられていた。
第２弾は、第1話から5話までにわかれていて、時間も短く、第1話は10分程度の構成になっている。
第２弾1話「コト、主人公かく語りき」は、8月31日（金）AM10：00〜より配信予定。ニコニコ動画、YouTube、バンダイチャンネルで観られる。
2話目以降の配信日も発表。日にちはすべて予定だ。
8月31日〜 第2話「ショーコ、科学者慌て窮す」
10月27日〜 第3話「八瀬、妖怪鏡都通信」
11月10日〜 第4話「明恵、坊主かく語りき」
12月8日〜 第5話「古都、黒兎回想録」
2話と3話の間があくのはスタッフたちのお盆休みだから、と関プロデューサーが笑いながら語っていた。
4話は、1話と密接な関わりがある大事な話数のため、視聴者からの反応や、この日会場で観ている人たちからのリアクションを反映させたいと思っているそう。
実は松本理恵監督も観客に紛れてお客さんたちの様子を見ているとのこと（ツイッターを見ると、会場の雰囲気を味わって、楽しく過ごしていたらしい）。
「ショーコのイメージはいつも怒っているか叫んでいるか。2話は（タイトルから推察すると）ショーコがメインですけど、どんなお話になるんでしょう」
とはショーコ役の斎藤千和からの質問。以降の展開が気になるのは視聴者だけではないようだ。
「……もしかしたらラブロマンスかもしれませんよね？」
すると、関プロデューサーはこう返した。
「まだシナリオも渡していないし、アフレコも終わっていないのにするどい！ けっこう近いところを付いていると思います」
えー、ほんとですかー？
第1弾でも出番があまりなく第2弾でも出ていない、げじげじ役の矢尾一樹も「思い切って」という表情で聞く。
「第2弾1話では、宮司役で出ましたけど、げじげじはいつでてくるんですか？」
「げじげじは18話くらいでててきます」
「1ヶ月1話だとしても再来年！」
どっと笑いに包まれる会場。「ええー？ 関さんが今日ここで言っちゃったことが実現しちゃうパターンでしょこれ!?」と八尾も笑っている。
そこに、明恵役の鈴村が「僕は（「ドラゴンボール」の）ナメック星人と戦いたいです」
と唐突に自分の願望をぶつけても
「かなり近いことを考えています」
動じない。おお、関プロデューサー無双！
この様子に、他の出演者たちも次々と。
「コトもステッキを使って変身したいです」と釘宮。
「あ、ふたりで『プリキュア』やりましょう」かぶせて鈴村。
「私も戦うお姉さまになりたいです」ノリノリのふたりにだまっちゃおれない久川。立ち上がって顔の前で横向きピースサイン。気分は「美少女戦士セーラームーン」のセーラーマーキュリーか、「ハートキャッチプリキュア！」のキュアムーンライトだろうか。さすがの貫禄だ。
「もう、すごいことに99％展開が当たっているんです。東映アニメーションは変身ものが得意ですから」
と返す関プロデューサーに会場爆笑。
「住職は？」蔵馬役の中原も割り込んでくる。
「住職と八瀬と明恵のとっておきの話を用意するつもりです」
「イケてる住職のイケてる日々、とかですか？」
「そう……ですねえ」
あれ、悩みつつ答えている。関プロデューサーの表情がちょっと真剣？
「今のだけほんとっぽいですよ！」と思わず席を立つ鈴村。
最後は
「こんなにたくさんの方々に観てもらっているんだなという実感がわくイベントでした。『京騒戯画』は、いままでの東映アニメーションの作品とは方向性を変えてお届けしたい。みなさんからのご指示をいただければ、もっと面白い話になっていく。最後までお付き合いいただければと思います」
と締めくくった関プロデューサー。
このイベントで語られた今後の展開。果たして、どこまでがほんとうなのか。疾走する「京騒戯画」を追いかけていこう。
（加藤レイズナ）
