女子中学生に強制わいせつを働き、その母親とも肉体関係を結んでいた“親子丼教師”が、微罪となる可能性が高まり始めた。
 もともと、同事件は愛媛県松山市の中学教諭・岡本直樹被告(52)が、昨年12月と今年1月の2回にわたり、中学3年生の女生徒を車に引っ張り込んで体を触ったことが発端。この教師が少女の母親(38)をも妊娠させていたことが発覚し、女生徒への強制わいせつ罪で逮捕されたのだ。

 ところが、6月26日に松山地裁で開かれた初公判では、その罪状が県青少年保護条例違反に切り替わった。「脅迫の程度が軽い」というのが理由だが、それが原因で地元は大騒ぎになっているのだ。
 これには同被告が、わいせつ三昧の日々を送っていたことが関係している。
 「岡本は少女へのわいせつ行為前後に、『進路相談をしたい』と電話やメールで再三母親を誘い、ホテルで関係を結んだ。しかも、今年2月に母親の妊娠がわかると中絶同意書に判を押し、堕胎させているのです。この同意書を母親の複数の友人が確認しており、母娘ともに性のはけ口にしようとしたのです」(地元紙記者)

 また、松山市の市教委関係者はこう話す。
 「岡本は'09年3月まで勤めた前任校でも女生徒に手を出し、示談が成立している。また、同僚の女教師と不倫にあったことも明らかとなっているのです」

 まさに絵に描いたような悪辣ぶりだが、今やPTAや地元の怒りは、市や県にも及んでいる。というのも、この教師を教育委員会が擁護してきた実態が浮き彫りになっているからなのだ。
 前出の地元紙記者が言う。
 「実は、前任校での不倫や生徒へのわいせつ行為が明るみに出た時に、市教委は岡本を転校させている。また、今回の事件時に岡本は退職願を提出しているが、県教委はいまだこれを休職扱いにしているのです」

 「県条例違反」なら、罰金刑で済む可能性も高いが、「生徒へのわいせつ行為」「父兄との肉体関係」「女教師との不倫」の前科がある教師を野放しとは、お上のやることはわからない。