北朝鮮と引き分けたものの、ライバルの中国が敗れたことで、なでしこジャパンの五輪出場が決まった。W杯優勝から続くなでしこ人気は、これで少なくとも来年のロンドン五輪まで続くことになった。

中国で行われている五輪予選では、タイ、オーストラリア、韓国と3連勝し、続く北朝鮮戦では苦しんだが、W杯王者の面目を保つ結果を残している。しかし、その試合内容に目を向けてみると、一抹の不安は残る。

なでしこジャパンはW杯に臨んだメンバーで完璧にレギュラーが固定されており、タイ戦では澤を温存して若手を起用するなどしたが、案の定チーム力は、がくんと落ちた。

選手層が薄く、世代交代がうまくなされていないことは明白で、一過性なのはなでしこ人気ではなく、そのチーム力なのではないかといぶかしむ声もある。

この状況を受けて、佐々木監督は年内に選抜合宿を行うことを示唆。澤や宮間ら主力は呼ばず、50人近い若手を招集し、代表チームの底上げを図るつもりだという。国内には能力の高いアンダーエイジ世代が多くいることから、うまく引き上げることができれば、ロンドン五輪のメンバーに食い込んでくるような、新たな選手が出てくるかもしれない。

中でも注目したいのは、JFAアカデミー福島に所属するMF・田中陽子だ。ボランチを主戦場とする田中は、男子もびっくりの強烈なミドルシュートを武器とし、中盤の底でゲームをコントロールする司令塔。そのポテンシャルから、澤の後継者に推す声も少なくない、ダイヤの原石だ。

そして、何よりそのかわいいルックスから、ネットの中では同世代の仲田歩夢と並んで抜群の人気を誇る。ロンドン五輪、そしてその先を見据え、次世代なでしこたちの台頭に期待がかかる。

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