韓国独立運動記念日の3.1節を迎え、韓国の国会議員が戸籍の本籍地を日本と韓国が領有権を主張する竹島(韓国名:独島)に移していたことが明らかになった。同国メディアが27日、相次いで報じた。

 竹島に本籍を移したのは国会の外交通商統一委員会に所属する自由先進党の朴宣映(パク・ソニョン)議員。22日に本籍を京畿道から慶尚北道鬱陵郡鬱陵邑独島里山30番地に移転した。現役国会議員が竹島に本籍を移すのは朴議員が初めてとなる。

 朴議員は、日本の竹島領有権主張が強くなったとみて、「国民の独島守護意志が伝われば…」と、本籍移転を決意したという。日本の中学校教科書に竹島の領有権を主張する関連記述が含まれていることに加え、「日本は領土紛争問題で、中国、ロシアより力の弱いわれわれ相手に独島領有権問題を本格的に提起する可能性が高い」との見方を示した。

 現役議員の本籍地移転について、同国メディアは「『わが領土を守る』という世論を広げるのが趣旨」、「独島問題に関心を傾けてきた」などと報道。日本国内で69人が竹島に本籍を移したことも韓国で大きく報じたこともあり、「独島に本籍を移転する日本人の行動に対する対応」と分析するメディアもある。

 朴議員は、2010年9月に竹島を韓国領と表記した、第2次世界大戦時に連合国軍司令部が作成したとみられる地図を公開、同年11月には領有権問題で日本と対立していて中国やロシアとの連携も必要と訴えるなど、竹島問題をめぐり積極的な姿勢をみせてきた。(編集担当:金志秀)



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