先日、借金の担保だった株券を勝手に売却し、融資元だった会社に2億円の損害を与えたとして、背任容疑で逮捕されたハマコーこと浜田幸一容疑者(81)。ハマコーさんと言えば、衆議院議員時代から「元ヤクザ」を公言し、歯に衣着せぬ破天荒な物言いがよくも悪くも話題を呼んできた異端児でしたが、まるで今回の逮捕を予言するかのような発言をしていた人がいました。

 「このハマコーなんて、どちらかというと政治家というより事件師に近い」と、5月に発売された書籍『憚りながら』で語っていたのは、現役当時は武闘派として知られ、昨年出家して極道から足を洗った同じ「元ヤクザ」の後藤忠政さん(得度名:忠叡)。

 同書によると、後藤さんの友人がハマコーさんに数億円を貸したことがあり、結局4億円近く回収できず友人の会社は倒産したことがあるそうです。今回の事件発覚まであまり知られていませんでしたが、この出来事に絡んでか、ハマコーさんは昨年1月に千葉地裁から破産宣告を受けています。

 ちなみにハマコーさんは、過去にラスベガスのカジノで約4億6000万円を一晩で失ったこともあり、そのことが遠因となって政界から離れることを余儀なくされた時期もあるなど、お金の出入りの激しさは人並外れたものがあったようです。各種報道によると、ハマコーさんは今回の事件について「答える意思はありません」と供述を拒んでいるようですが、一体何にそんな大金を使ったのか、非常に気になるところです。



『憚(はばか)りながら 』
 著者:後藤 忠政
 出版社:宝島社
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